第2章 僕の可愛い小鳥の飼い方【五条悟】
揺さぶられながらも器用に舌先を絡め取られ、溢れた涎を一滴も無駄にはしないというように舐められて、どちらのものか分からなくなった唾液が混じり合うと口内に収まりきらずに溢れたものがまた彼女の口元を汚した。
混じり合う吐息も、淫らに絡まり合う舌の動きも、悟の味も、何もかもが官能の波を引き寄せる。
「ああっ……!んっ、や、ああぁっ!」
「僕の唾液で顔中ドロドロだね……でも、僕だけのお前って感じがして、すっごい興奮する」
「ひ、ああっ……!」
何もかも悟の思うがままに擦られてその度に強い快楽が襲い、最早彼女は盛んな喘ぎを溢すだけの機械のようだった。悟に全てを与えられ、変えられてゆく。
これ以上されてしまったら、どうなってしまうのだろうか。
頭の中は悦楽を貪ることばかりを考えてしまい、そんなことを考える隙も与えてくれない。
けれど、確かに一つだけ分かることがある。このように身体を作り替えられてしまうような溶かされるようなセックスをした後で、元の関係には戻れないということだけは______。
「やああっ、だめぇ……っ、やだ、やだぁ……っ!」
「嫌だ……?まだ、そんなことが言える余裕があったんだ?こんなに僕に犯され続けて、悦んでるのに?そんなにあの男に、抱かれたかった?だったら、何でこんなことを、僕に頼んだの?」
「ひぁっ……?!ちが、ちが……そうじゃな……っ、ああっ……!」
しかし、悟にはそんな彼女の不安が何一つ伝わるはずもなく、言葉通りの拒絶と受け取られてしまったようだ。
急に激しさの増した律動に、身体中が歓喜に震え上がった。
悟は冷ややかな声で吐き捨てながらも熱い楔を打ち付け、ごりごりと内側の蜜襞を抉るような刺激を与え続ける。