【ワートリ】SAOサバイバーは転生してボーダー隊員に
第3章 ボーダー本部
迅side
リンちゃんを本部へと連れて行く。ブラックトリガーの件は一旦保留にし今は彼女についてどうするかを決めるのがが先だと判断されたからだ。
城戸「彼女が空から降ってきたというネイバーか」
忍田「その傷は大丈夫なのか?」
リン「あ、特に痛くは……すみません」
出水「あー、これ着ておけよ」
着ていた上着をリンちゃんに渡し肩から羽織る様に掛ける出水に小さくお礼を言った彼女。そして城戸さんは改めてネイバーなのかと彼女に聞いた。
迅「彼女、ネイバーでは無いと思いますよ」
根付「そんな訳あるか⁉︎」
鬼怒田「そうだ、そんな見た目でネイバーでは無いなどありえん」
リン「え……あの、ネイバーってなんですか?」
ネイバーなのかと聞かれた彼女は、ネイバーとは何かと聞いてきた。その言葉に上層部は驚いていたが、その中の忍田さんが口を開いて質問をする。
忍田「君はネイバーを知らないのか?」
リン「はい……」
出水「恐らくですが、彼女はこの世界の人間ではないかと」
城戸「……何?」
ネイバーを知らないリンちゃんを庇う様に出水が、彼女から聞いた話を語った。
根付「そんな訳があるか、証拠がない」
忍田「そうだな、何か証明できる物はあるかね?」
リン「証拠……あ、これはダメですか?」
証拠と言われた彼女は首元のネックレスに触れると、目の前に小さな青い半透明の画面が出てくる。そして何かを操作し始める。
キラキラ
リン「……ここだと、ログアウト出来るんだ」
鬼怒田「トリオンも無しに変わっただと‼︎」
忍田「今のは……それに君のその見た目」
リン「さっきのはゲーム内の姿です」
薄い水色の長い髪に青い剣士のよう見た目から一転、栗色のセミロングでピンク色の瞳、青いパーカーにショートパンツ姿の少女に変わった。
迅「それがリンちゃんの本来の姿って事?」
リン「はい、ゲームをする前の……」
城戸「先程の画面はなんだ?」
リン「あれはゲームのシステム画面、と言えばいいんでしょうか……」
自分でもよく分からない、と答えたリンちゃん。トリガー無しで不思議な事をしネイバーも知らない様子の彼女に流石の上層部も信じざる負えなくなる。
根付「……どうしますか司令」
城戸「……」
迅「それなら提案が」
城戸「なんだ、迅」
俺は彼女をボーダーに入れるのはどうかと提案した。