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*名探偵コナン* ILOVE… *諸伏景光*

第4章 *File.4*(R18)


そう来るのね?
下手に表情一つ動かせないじゃん。
だったら。
景光の身体を抱き締めて、真っ直ぐに綺麗な瞳を見つめて応えた。

「景光が迎えに来てくれるの、ずっと待ってる」
「何時か必ず、雪乃を迎えに行くよ」

二人でコクリと頷き微笑むと、誓いのキスをした。
このまま行けば、三年後。
それ以降、かな?
諸伏景光が今此処で生きている。
それだけで幸せなこと。
だったら私は、何年だって待つよ。
きっと淋しくなって、何度も泣くだろうけど。
それでもこんな幸せな時間があるのなら、この幸せを糧にして生きて行ける。
私には、やらなければいけないことがまだある。
大丈夫。
きっと大丈夫。
今の私は一人じゃないから。


「景光」
「なに?」
「そうじゃなくて!」
「まだ足りない」
「はぅ」

今、心臓バクッて言った!
あれからお風呂に入りサッパリして、遅い夕食もちゃんと食べました。
けどね、明かりを消した部屋は真っ暗で当然外も真っ暗で、現在時刻は日付変わってます。

「まだまだ寝かせない」
「へっ?」

まだ。
じゃなくて、まだまだ??
私はもう寝たい!!

「今日は非番だから、ご心配なく」
「!?」

誰もそんな心配はしてません!
暗さに慣れて来たこの目に映るのは、間違いなく一見邪気のない可愛い笑顔。
ノックはあったけど、返事を聞く前に部屋に侵入し、当たり前のように私の上に跨ってる。
私の両手を、その温かな大きな掌で包み込んで。

「自分でも驚いてる」
「……」
「何度抱いても抱き足りない。満たされているはずなのに、まだ雪乃が欲しい」
「……」

私にどうしろって言うの?
嬉しさよりも恥ずかしいから!
真剣な顔して、口説かないで!

「だから、抱かせて」
「うっ」

今度はストレートにぶつけて来た!
心音MAX、胸きゅんMAX!

「ダメって言っても抱くよ」
「……」
「困った顔も可愛い」
「……んッ」

こ、腰が砕ける。
景光に触れられることで、私の身も心も溶かされ癒される。
笑顔のまま広い背中に黒い雰囲気を纏うと、絡められた指先に力が入り、それが合図かのように唇が重なった。


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