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*名探偵コナン* ILOVE… *諸伏景光*

第4章 *File.4*(R18)


「雪乃の中で、オレは男じゃない?」
「えっ?」

あのままの状態で一人で帰すことも出来ず、とりあえず家に連れ帰って来て、胸の内を激しく渦巻く感情を抑える為にオレは先にシャワーを浴びた。
想定外のことが起こり、雪乃はまだ半分放心状態だったから。

「鍵を閉めてない」
「景光!?」

ワザと頃合いを見計らって脱衣場に向かい、躊躇わずに扉を開けた。
目を大きく見開いて振り返った雪乃は、湯上りの下着姿で想像以上にキレイで色気があって、長い髪はまだ濡れたままで、肌は白くてスタイルが良くて。
素直にドクンとオトコのオレが反応を示した。
スイッと立ち位置を変えると、雪乃の両手首を掴んで壁に背中を押し当てる。

「悪いけど…」
「…えっ?」

今この現実についていけない驚きの表情で、オレをただ見上げている。
罪悪感は感じるけど、それ以上にさっき目の前で見せつけられた松田とのキスシーンが忘れられない。

「限界を超えたから、止まれない」
「…何、の?」
「雪乃が好きだって言う限界」
「!?」

もう、消毒なんかで済ませられるレベルじゃない。
雪乃、キミの気持ちなんて聞いてられない。待ってもられない。
あの時は辛うじて蓋を出来た想いも今は溢れ出すばかりでもう、止めることを自ら破棄した。
勿論、雪乃を傷つけることを、嫌われるのを覚悟の上、で。

「…んっ」

オレを見上げたままの雪乃に、重ねた唇。
驚きに満ちた瞳が閉ざされるのを確認してから、ゆっくりと空いた指先で頬から首筋を撫で上げる。

「やっ」

どうやら首筋が弱いらしく、反応して身体をしならせた。

「…っはぁ、っん」

回数を重ねながら、舌を絡ませて深くする。
背中を撫でながらブラのホックを外して、胸を揉み上げると、ピクリと華奢な身体が跳ねた。

「ひ、ろ」
「……!」

唇が離れた隙に名を呼ばれ、目を開ける。

「…す、き」
「!」

ふと我に返って思わず掴んでいる手を離しそうになると、力が抜けた雪乃の身体が崩れ落ちそうになったから、すかさず抱き留めた。

「雪乃?」
「さっきの、ホント?」

トロンとした瞳で、濡れたままの唇が訊ねる。

「もちろん」
「……返事も聞かないで、バカね」


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