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みかん

第2章 第一章




──満月が光る夜。

大富豪のナイール家の一室の灯りがついている。
そこに居るのはナイール家の次女、ミレィラ。


ミレィラ「ん~!やっぱりみかんは美味しいなぁ~」


箱一杯に入ったみかんに手を伸ばし、パクパクと食べている。
寝る前に、みかん10個。これがミレィラの日常である。


ミレィラ「は~、美味しい~♪」


平和そーな顔で食べていると、突然凄い音がして窓が割れる。
ビックリした拍子に、みかんを落としてしまい、それを入ってきた少年が踏む。
入ってきた少年は、何やら紙とミレィラとを交互に見ている。


ミレィラ「あ、いっ……いやぁああぁあ!!」

?「……お前、ミレィラ・ナイールだな?お前もリストに入っている」


少年は、懐から短刀を出しミレィラに向ける。


?「死ね」

ミレィラ「あ、あ………みっ、みかんがぁああああ!!!」



?「………はぁ?」




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