第2章 第一章
ミレィラ「よし!出口確保!」
ガロゥ「(もうツッコムのやめようか……)」
すると、ミレィラがくるっと振り向き、ガロゥに向かって手招きする。
ガロゥ「お前が枷外してくれないから出れないんだよ!!」
荒っぽく言うと、ミレィラが意地の悪そーな笑みを浮かべながら
ミレィラ「あれ~?良いの?そんなこと言って。鍵持ってんの私だから、このまま出さない事もできるんだよ~?ww」
ガロゥ「…すみません、俺が悪かったです。外してください(棒読み)」
ミレィラ「もう少し気持ちこめらんない~?ww」
ガロゥ「(こいつムカつく……)」
心の内でそう思うガロゥ。
すると、ミレィラの表情が曇る。
ミレィラ「…なんか失礼なこと考えてるでしょ」
ガロゥ「(ギクッ)……いや、何も(汗」
冷や汗をダラダラと滴らせるガロゥ。
冷めた目で、ミレィラが睨む。
ミレィラ「もう置いてくから」
ガロゥ「すみません!俺が悪かったですっ!!」
ミレィラ「ん、よろしい」
ドヤ顔で頷くミレィラ。
ぶちギレ寸前のガロゥは、深呼吸をしてなんとか自分を抑える。
また、グダグダ言い出したら面倒だからだ。
そんなガロゥをお構い無しに、ミレィラは鍵を懐から探る。
しかし、いくら探しても鍵が見つからない。
ミレィラ「……あれ?鍵…どこやったっけ」
ガロゥ「はああぁ!?何やってんだよ!開ける気あんのか!?」
ミレィラ「え~?だって、ホントにない……」
そうこうしている内に、警察が扉を破り、地下牢の中にどっと流れ込んできた。
ガロゥ「げっ、来やがった!おい、早くしろ!見つかるぞ!」
ミレィラ「え~っと、どこだ~?……あった~」
ガロゥ「……おい、わざとのんびりやってないか?」
ミレィラ「え~?そんなこと………ないよ~?」
ガロゥ「迷ったよな?今絶対迷ったよな?!」
ミレィラ「いや、気のせいだよ~(笑)」
ガロゥ「(あやしい……)」