第2章 第一章
バートル達が出ていき、ミレィラは少年と二人、地下牢に取り残された。
ふと、何を思ったのか、ミレィラは少年が繋がれている牢に近寄っていく。
ミレィラ「(…昨日は良く見えなかったけど、綺麗な赤茶色の髪だなぁ…)」
じぃっと少年を見つめる。
体には、無数の痣。床には血が飛び散っている。
─良くもまぁ、一日もかけずにここまでやるよねぇ。尊敬するやらなんやら……
ミレィラ「………おーい、生きてる?死んでない……よね?」
頬をペチペチと叩く。
すると、少年がビクッと反応し、ミレィラを見る。
?「………ミレィラ・ナイール…。何の用だよ」
ミレィラ「ん?なんも。ただ、生きてるか確認しただけ。痛いでしょ?バートル達の拷問。あのコ達は元々ゴロツキだったらしいからねー。てか、なんで私の名前知ってんの?もしかして、私のファン?」
?「んな訳ねぇだろうが!!いった……!」
ミレィラ「あ、そなの?なぁんだ。てか、あなた名前は?」
ガロゥ「…ガロゥだ」
ミレィラ「へー、ガロゥかぁ。みかんいる?」
ガロゥ「なんなんだよお前…」