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AIは小説作家を越えられるか?激裏Ver.【R-18短編集】

第1章 無垢なる天使に制裁を【酒呑ハルヤ】





帰り道。

予報通り、今日の天気は雨。俺は予め、天使の傘を隠しておいた。


そう。これは計画だ。 全てはあの憎たらしい天使に制裁を与える為の。
俺は自分の傘を手に、酒呑ハルヤとして天使に近づいた。



「ねえ、さん」



「……何かしら? ハルヤさん…

あら? 私の傘が無くなっているわ」



天使は驚いていた。そりゃそうだ。
なぜなら、本来あるはずの傘が俺によって隠されているのだから。



俺はすかさず言った。



「傘を忘れたの?それなら、俺の傘に入ると良いよ?」

「まぁ! ありがとう! ではお言葉に甘えて...」




こうして、俺と天使は相合傘をして帰ることになった。これぞ完璧なる策略。




「ねえハルヤさん......あなたのお家ってこの近くなのかしら......?」


「うん、もうすぐだよ。良かったら雨が止むまで家に寄ってくかい?まだしばらくは降るみたいだからさ」


「...ええっ、いいのかしら...?」


「もちろん。 それにこんな雨の中、風邪でも引いたら大変だからね」


「ふふっ。ならお邪魔させてもらうわね......」





作戦成功。俺はそのまま天使と自分の家に向かう。
ちらりと天使の方を見やると、服が濡れていて下着が少し透けているのが分かった。白か...。

俺がそんなことを思っている間にも天使は全く気づかない様子だった。
ふっ。所詮は下級の天使だな。


そう思っているうちに家に着いた。
玄関を開け、天使に上がってもらうように言う。




「どうぞ、中に入って」

「はい、失礼するわね〜」


天使はそう言うと嬉しそうに家の中に入る。計画通りだ。
この天使には少し痛い目にあってもらおうと思い脱衣所に連れて行き、風呂に入るよう促す。




「濡れた服を洗濯するから、お風呂場で脱いでくれるかな」



普通の人間ならこんな事を言われたら普通に拒絶するか恥ずかしがるだろう。
だが、こいつにはそんな常識などないはずだ。赤ん坊の天使にとって羞恥心は皆無なのだから。


案の定、こいつは何の躊躇もなく脱いだ。俺はそれを回収し、洗濯機の中に入れる。



この隙を見て風呂に連れ込もう...そう思って俺は風呂場へ向かった。
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