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ストライカー達の支えに【ブルーロック】

第2章 仕事開始




『うん。まじまじ。』

「隠れてたつもりだったのになー。小城ちゃん意外に鋭いんだね。」


『……?』


蜂楽は私の目の前に立って、何故か私の目を見つめている。
どういう状況?これ。



「ねえ、小城ちゃんはさっ自分の中に"かいぶつ"はいる?」


『かいぶつ…?』


「そ!"かいぶつ"。俺の中にはいる。
小さい時からサッカーしてると出てきて、俺にいろいろ語りかけてくるんだ。




…小城ちゃんはどう思う?そんなかいぶつと意志疎通できる俺ってヤバい奴?」




いきなり何の話をしてるんだこの子は。



『…聞く相手が私で合ってるのかはわからないけど…、…それってめっちゃ凄くない?』

「……」


『だって私には出来ないし、自分の中にかいぶつなんてモノもいない。
きっと生まれもってあるものなのかもね。私にも蜂楽のかいぶつの声聞こえるかな?』



蜂楽の質問にどう返せばいいのかわからなかったけど、私なりに返答してみる。

すると蜂楽は豆鉄砲くらったような顔のまま動かなくなってしまった。


『あれ…?聞こえてる?
蜂楽…?蜂楽くーん?』


「…気味悪くないの?」


『え?何で?』


「凄いやつは皆心の中にかいぶつを飼ってる。俺はそれをストライカーの証なんだと思ってる。

でも、普通の人からしたらそれは理解出来ないものなんだってさ。
なのにあんたはそれを理解しようとしてくれてる。…へへっ!」



ガバッッ


『ちょ、蜂楽…!?』


「なんとなく抱き締めたくなっちゃった~♪」


真剣な顔から表情が緩んだと思ったら勢いよく真っ正面から抱きついてきた。


「小城ちゃんってば面白いんだね!なんか興味出てきちゃったかも♪」


そう言って体を離すと、にんまり笑った。


「よーし!潔の練習混じってこよ!
ありがとね、陽菜ちゃん!楽しかったよ。」








『……』

急に抱きつかれて、更には笑顔も向けられてつい固まってしまった。
そしてやっと手足が動くと思った時にはもう彼の姿は見えなくなっていた。







あ、整備しに来たけど…。…明日でいっか。
どうせ練習してるだろうし。
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