第5章 さとう
コクッ
「生き返った」
「やはり仕事疲れですか?夕飯食べたら休んでください。片付けや明日の準備はやっときますから」
「違う··違うんだ」
「うん?」
「おみゃぁは、ワシを見ても何とも思わないのか··?外面は紳士的に··」
きっぱり
「えっ、無類の女性好き野郎」
「··家に帰宅すれば···」
きっぱり
「母を探す子供」
びゃーー!
「何もそこまで言わなくてもええにゃないかあぁ!(泣)」
すとん
「ヒヨシさん、私は言ったはず。どんな貴方でも私はちゃん見てますって、何不安になってるんですか?ちゃんと私は見てますよ?」
「みっともないワシを、彩華だけには見せたくなくて···」
「みっともない姿、無類の女性好きで、母を探す子供みたいな姿を見せていいんですよ?」