第15章 小石川と美少女2
テニス部で一番存在感が無いと言われている小石川健二郎には学年で一番の美少女と言われている彼女が居る。
ど田舎出身で、かなり独特の訛りがある涼子だが小石川健二郎は彼女に惚れ込んでいて、彼女も小石川健二郎が大好きである。
「けんずろうさ〜ん!おはよ!」
小石川「涼子、おはようさん!」
2人は毎日待ち合わせをして手を繋いで登校している。
そんな仲の良い2人なのだがある時、事件が起きた。
?「涼子……やっと見つけたっぺよ!」
「………おめぇさんは……」
茂三「んだ!オラ斜向かいに住んでた茂三だっぺ!」
彼は涼子の住んでいたど田舎出身の茂三という名の同級生である。名前は茂三で田舎っぺだが見た目は今風のかなりの美少年である。
小石川「涼子?…知り合いか?」
「まぁ…前に住んでた田舎のご近所さんなんだぎ。…茂三さん、なんでここに来たんだべ!?おめぇさんは東京に行ったんでねぇけ!?」
茂三「おめぇを迎えに来ただよ!オラと一緒に東京さ来るだ!」
茂三は涼子の手を掴み涼子はそれを振り払った。
「やめてけろ!オラは東京なんざ行がねぇだ!」
茂三「なんでだ!?」
「オラはけんずろうさんと居でぇし大阪の暮らしが気に入ってるだよ!」
茂三「…けんずろう?」
茂三は小石川を見て睨みつけた。
小石川「えっと…小石川健二郎です。」
茂三「……おめぇが涼子さたぶらかしてる狼かー!!」
小石川「えっ!?いや…たぶらかしてなんかないで?ただ涼子と付き合って…」
茂三「ふざけんでねぇだよ!涼子はオラのだで!おめぇなんかにやらねぇだ!!」
「オラがけんずろうさんが好きで付き合っでんだど!?たぶらかしたどが言うでねぇだ!」
茂三「なんだどー!?おめぇさんはオラの許嫁でねぇが!!」
小石川「…許嫁?」
茂三「んだ!3歳の頃にオラと結婚するって約束しただ!」
小石川「それは…許嫁というかただ子供同士での口約束なんやないか?」