第2章 小石川と美少女
四天宝寺中3年テニス部副部長、小石川健二郎。彼は存在が薄いとか名前が覚えられないとか副部長なのを知らなかったなどと後輩に言われ全然目立たない人生を送ってきたのだが…3年になって転校してきた美少女と付き合う事になり周りから羨望の眼差しを向けられるようになった。
部室で帰り支度中…
謙也「ケン坊はえぇよなぁ〜!」
小石川「ん?何がや??」
謙也「三神さんっていう可愛い彼女がおって羨ましいっちゅー話や!」
白石「せやな。三神さんってナチュラルに綺麗な子やもんな。しかも控えめで…」
小春「あら〜?蔵リンったら三神さんみたいな子がタイプなん??」
白石「まぁ…理想やな。俺、あんまガツガツした子とか派手な子苦手やし。」
小石川「あっ!ダメやで!!涼子は俺と付き合っとるんやから…」
白石「安心せぇや。人の彼女横取りしようなんて思わんて。」
一氏「でも白石が相手なら三神さんもコロッといってまうんやないか?」
小石川「ゔっ……」
小春「ユウ君!!余計な事言わんとき!!」
謙也「ケン坊…大丈夫やて!三神さんはそんな軽いタイプやないやろ?」
白石「それに付き合い出したのやって三神さんからのアプローチでやん?何も心配いらんやんか!」
小石川「………せやな!…あっ!涼子が待っとるから俺、先帰るわ!」
そう言うと小石川はそそくさと部室を出て行った。