第5章 青春学園の不二子ちゃん
不二side
今、涼子ちゃんが僕に密着してる…。胸がないから男だとバレるんじゃないかとか気にするよりも嬉しくて仕方がない…。あぁ…心臓がドキドキしてる…。
不二「……涼子ちゃん?」
「……..zzzZZ」
不二「クスッ…」
涼子ちゃんってば…僕がドキドキしてるのにも気付かず眠っちゃったよ。……寝顔も可愛いなぁ。
僕は涼子ちゃんの髪を撫でた。
不二「……ずっとこのままで居たいなぁ。」
そんな事を思いながら僕は涼子ちゃんの頰に軽く口付けた。
不二「これくらいなら……いいよね?」
それから30分後、涼子ちゃんは目を覚ました。
「……あれっ!?私寝ちゃってた!?」
不二「うん。30分くらいね?」
「えー!?ごめんね!もたれ掛かってたから不二子ちゃん疲れたでしょ??」
不二「そんな事ないよ?涼子ちゃん軽いし?」
「いやいや、重いし!ごめんね!なんか心地良くなっちゃって…」
不二「クスッ…そんな気にしなくていいのに。」
僕と一緒でそんなにリラックスしてくれるなんて嬉しいなぁ…。
「そういえば雨どうなったかな??」
不二「……もぅ止んだみたいだね?」
「そっか…じゃぁ…そろそろ帰ろうか?結構遅くなっちゃったし。」
不二「そうだね。暗くなる前に帰った方がいいね。」
名残惜しいなぁ…。できることならずっと一緒に居たいのに。
「不二子ちゃんが暗い中、変な人に声かけられたら大変だもんね!」
涼子ちゃんのが危ないよ…。こんなに可愛いんだもん…男が放っておかない。
こうして僕達はお互いの家の中間地点まで一緒に帰り別れる。
今日は充実した1日だったよ。本当に楽しかった。
今度は…男として涼子ちゃんと過ごせたらいいな。
つづく