第3章 財前光とぽっちゃり女子
そんな感じで涼子は楽しく過ごしていたのだが…ある日、とある先輩女子集団から裏庭に呼び出された。
「あの…私何かしましたでしょうか?」
女子A「は!?分かってないわけ?」
女子B「あんたさ?財前君に馴れ馴れしすぎやないの?」
女子C「一緒に弁当食べたりしとるよね?」
「はい…財前君が食べたいって言ってくれたもんで…」
女子A「うわっ…ホンマ阿呆やわ…。」
女子B「そんなんただの社交辞令やて!」
女子C「せや!財前君があんたみたいな地味なデブ相手するわけないやろ!?」
女子A「自分の立場よく分かってないみたいやね?」
女子B「あんたみたいんが纏わり付いたら財前君が迷惑や!」
「そんな……」
言いたい放題言われてもなかなか言い返せないでいると…
財前「あんたら…何勝手な事言っとるん?」
タイミング良く財前が現れた。
女子A「ざっ…財前君…」
財前「俺…コイツと弁当食うの迷惑や言った覚えないんすけど?」
女子B「だって…こんなパッとしない子やし…」
女子C「せや!普通に考えてこんな地味デブと一緒に居りたいとか思わ…」
財前「勝手な事言うなや!!さっきから聞いてりゃ好き勝手言いおって…俺からしたらあんたらの方が鶏ガラみたいで魅力無いし部活中付き纏われて迷惑や!!分かったらとっとと失せろ!」
いつもクールな財前とは思えないセリフに驚いた女子集団は泣きながら去って行った。
「光君…ありがとう。」
財前「別に礼言われるような事はしてへん。アイツら俺に付き纏ってる奴らでな…すまんかったな。」
「光君が謝る事じゃないから………じゃぁね。」
涼子は財前の元を去ろうとした。