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【HQ】灰色の世界【R18】【腐向け】

第1章 ~色が生まれる世界~






“アヤ、貴方は永遠に私のオモチャよ。”


“ちゃんと舌を使いなさいって言ったでしょ?!”


“愛してるわ…アヤっ…あぁっ!もっと!…もっとよ!!!”



赤黒い。怖い。オンナノ人。怖い。怖い。

「うわぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!!!!」

瞼を開く、歪んだ視界だがここが僕の部屋だとは分かった
息がおかしい。夢だったことに安堵する
囚われているのだ。あの過去に
上体を起こし、目覚まし時計を確認する
起床予定時刻の一時間前だ

「はぁ…うっ…ぉえっ…」

胃から込みあがる不快感に急かされトイレに駆け込む
夢で見た不快感を押し出すように
気が付くと勝手に涙も流れている
時々この夢を見て、叫んで目が覚める

「いつまで…僕を…苦しめるんだ…」

小さなトイレの個室に響く声が
自分が思っているより震えていた。
それでも学校には行かなくては。

体は重いままだが朝の支度を進めていく
母の写真の前に座り込み手を合わせ
少し考え込む
感情をずっと殺してきた。この怒りをぶつけていいと
ヒナに言われたのは正直うれしかった。
だから…母さん

書いてみるよ。


いつも通りマンションの前に行くと
ヒナが手を振っていた

「アヤ―!おはよ!」

「ヒナおはよう」

「おやおや?顔色が悪いねー?…また夢でも見た?」

心配そうに見つめてくる
自分のせいかも、とか考えてるんだろ?
わかってるよ、ヒナ

「まぁ、定期的に見るから仕方ないよ。大丈夫だよ」

ヒナには助けられてばっかりだ
恩返ししたくても、今の僕では何もできない
だから、書ききってみせるよ
いつも通りの日常の後に。

初めて授業が手に着かない日だった
ルーズリーフに書き殴った詩を何度も何度も書き直して
何度も何度も僕の気持ちと向き合った。

ー放課後ー

部室にて。
メンバーが僕の書いた詩を三人してマジマジと呼んでいる
食い入るように、飲み込むように

「…すごいね、この詩。めっちゃガツンって殴られてるような気分になるよ」

「鹿瀬さん…こんな…」

「うん!流石アヤだよ!私が見込んだだけある!」

曲が完成した。
後日、仙台のスタジオにて収録してCD化することが決定した。
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