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【HQ】灰色の世界【R18】【腐向け】

第2章 薄桃色の世界



あの時助けられたからこそ
今こうしてヒナたちと笑いあえる日常があるのも
わかっている

「ほんと、ヒナには頭が上がらないよ」

台所で洗い物をしているヒナに聞こえないようにつぶやく
僕はその真後ろで現れた食器類を拭き、並べる

「なーに言ってるの。感謝してるのはこっちだよ。
多分あの時の事思い出してたでしょ」

「あ…うん。」

聞こえていたようで少し恥ずかしくなる

「アヤを助けられてよかったし、これからだって助けるよ!
だってたった二人の幼馴染でしょ?」

また僕はヒナの言葉に助けられる。
ヒナに色々打ち明けられてよかった

翌日。いつもの日常で少し退屈じゃなくなった教室
それは今日は三年生が外での体育の授業だ
しかもここからばっちり見えることに最近気づく

(あ、同じクラスの人が転んだみたい…)

菅原先輩のいるクラスで誰かが転んだらしく
先輩が肩を貸して移動してるのが見える
多分先輩は保健委員なのかな
そのまま校内に入っていった。
慣れてるんだろうなっていうのが僕の予想

(あれ、もしかして無意識に目で追ってる?)

頬が熱くなるのを感じた
なんだか、授業の内容も頭に入ってこない感じがする

「あれ?鹿瀬さん、顔がすごく赤いですよ?」

甲斐沢先生の授業なのにボーっとしてることがばれてしまう
ハッとするもすぐにヒナがこっちを向いた

「木江さん、鹿瀬さんを保健室まで連れて行ってもらえますか?」

「はい!アヤ、立てる?」

少しふらついたが立ちあがり、ヒナの付き添いで保健室に向かう

「アヤ、菅原先輩見てたでしょ?」

「な、なんでわかったの…」

ニタリとヒナが少し腹たつ笑みを浮かべる

「恋する人の顔してるよーん」

少し熱くなってる頬をつつきながら笑ってる
こういう勘も鋭いからちょっとむかつくのもあるが
今日は大人しくしてよう

「そういえば、今保健室に行ったら菅原先輩いるかもね?」

…忘れてた

「無理無理無理無理…」

今更緊張して体が強張る
それでもヒナは半分僕を引きずるように廊下を進む

「いいじゃないの!今がチャンスだよ!」

「何の?!何のチャンス?!無理だよ…!」

少しづつ、保健室の看板が見える
恥ずかしさと緊張でますます頬が熱くなる
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