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【報道系】NEW STORY

第2章 違和感。






だけど、信じようとしていた
俺の気持ちを揺るがす事件が起きた。




手越の替え歌動画が流出したとき、
手越を信じ続けていいのか
自信が持てなくて…。




自分の心のなかが
葛藤でいっぱいになっていくのに
時間はかからなかった…。












そんな葛藤に喘いでるときに
はた、と気がついたんだ。




いま、必死に
信じよう、信じようと


信じられる手越を
探しているけれど…




信じようとしている時点で
もう既に、
信じられてないんじゃないかって。。











封じ込めてきたあの痛みが
また俺を襲ってくる…。




4人で頑張っていこうって
覚悟を決めて再出発して頑張ってきたのに


信じたい人のことを
信じられない苦しみを
また味わうことになるなんて…。




7年前の自分は
想像もしてなかった―――…。










ただ、幸か不幸か
4部作がスタートしていて。


少なくともこれが完結するまでは
手越から退所を言い出すことはないだろう
とも思っていた。




手越に言いたいことは多々あれど、
そんな無責任な仕事をするやつじゃないことは
わかっていたから…。


『思い立ったが吉日』を地で行く手越が
いつ言い出すかわからない不安はあるものの
少なくともあと2年は保証されてる、
とも俺には思えた。




その2年の間に
俺ができることはなんだろう…。


何ができるのかはわからなかったけど、
最近の手越が俺と行動を共にしたいと
思ってることはなんとなく、
伝わってきていた。




だとしたら
手越の心になるべく
寄り添える存在でいよう…


もしかしたら、そうやって過ごしてるうちに
手越の気持ちが変わるかもしれない。




もし、変わらなかったとしても
それは手越の人生だ。


それはもう、
俺の介入できる範疇じゃないし、
そうだとしても、しょうがない。




そう、思った…。











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