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【報道系】NEW STORY

第2章 違和感。




〜加藤side〜


それから1年が過ぎた頃、歌っている途中で
心許なさを感じることが多くなった。


主メロがハイキーのとき、俺に任せて
手越がフェイクで遊ぶことが増えてきたから…。


まだ安定しないことも多かったから
遊んでた手越が戻ってきて支えることも
まま、あったけど。


だけど、そのうち
戻ってくることが少なくなってきて…。




あれ、、


なんだ…


この感じ……。




…あぁ、そうか。


この既視感は、あれだ。




自転車の補助輪を外す
練習してるときの感じだ―――…。




俺たち3人だけで
走れるように
見守ってる…?









このとき既に手越が
退所を考えていたと仮定して


納得いくこともあれば、
いかないこともあった。




正直、アイドルという枠に収まらないほど
手越の歌は年々ヤバい域にいっていて。


アイドルのコンサートであの歌が聴けるのは
ありえない、とメンバーながら思うし、


メンバーとして手越の歌を
間近で聴けることは本当に贅沢なことだと思う。


それでもなお、歌への努力を怠らず『表現力』
という新たな武器を身につけ続けている手越が
曲を全て自分で表現したいと思うのは
自然なことだとも思う。




昔から
"誰かの人生観を変えかねない歌を歌いたい"
と言っていた手越だから。




それに、自分軸の手越にはきっと、
やりたいことがたくさんあって。


求められた仕事をこなすだけじゃなくて
やりたいことが降り積もってる状態なんだろうな
というのは最近の手越を見ていてより、感じる。


プライベートでも話題になることが多い手越は
何かあると活動自粛を取らざるをえない
という現在の日本の芸能界に
大いに不満があるんだろうな、とも思う。


もっとパフォーマンスに集中させてほしい。
というか、パフォーマンスで結果出してたら
いいだろっていうジャスティンビーバー的な
考えなんだろうけど…ねぇ。


日本だと…難しいわな。


だけど、やっぱり納得がいかないことは
嘘がつけない手越が
NEWSの未来について発する言葉に
嘘があるとも思えないこと。


NEWSやファンへの愛情は本物だと思うし、
応援してくれてる子のことを幸せにしたい
と想っているのは
言動から伝わってきてたから…。






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