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【報道系】NEW STORY

第2章 違和感。






NEVERLANDの公演中、
てごしの報道が立て続けに出てしまって。。


普段は、報道なんか気にしないスタンスのてごしも
さすがにまいったのか
みるみる肌の調子が悪くなっていった。


はたから見ていても
ステージに立つのがしんどそうなときもあって、


正直、大丈夫かな…
と心配になることすらあった。




だけど、弱ってるところを
見られたがらないてごしだから
オレからツアー中、何か言うことはなくて。


そんなギリギリの精神状態のなか、
なんとか頑張って完走しようとしていたてごし。


そんな無理がたたったのか
完走目前の最終公演で
人目もはばからず号泣したてごし…。




ステージを降りた途端――…。


「違っ! ゴミ!
目にゴミ入っただけだから!!
誤解すんなよな!」

「ふふ。うん…。」




ほら、
ほらね。




これだから可愛くて堪んないよね、
うちのてごしはさ。。




あんなに強がってるのに、
こんなに脆くて、
傷付きやすくて…。




そんなてごしを
オレが、ほっとけるわけないだろ?




ずっと、
ずっと隣で
見てたんだよ?




嬉しさも
悲しみも
怒りも
悔しさも
喜びも




全部、、
全部、共有してきたんだ。




オレと、てごしは…。




「まっすー……。
また迷惑かけちゃって、ごめん…。

嫌だよね。
こんなメンバーいたら。。」

「ばかw 気にすんなよ、らしくないじゃん。

こんなことくらいで嫌になってたら
とっくに大嫌いだろ、
てごしのことなんか。笑

最後までよく頑張ったな、お疲れ。」




そう言って、オレの涙を隠すように
タオルを頭からかけてくれるまっすー。。




あ……まっすーの匂い。




まっすーって、
ここぞってとき
ほんとに温かくて…




この優しさに
何度助けられてきたかわからない…。




メンバーの為にも、ファンの為にも
ここで負けてなんかいられない。




このとき、腐りかけてたオレの心は救われて、
また前を向くことができたんだ。




本当に、
ありがとう―――…。















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