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【報道系】NEW STORY

第2章 違和感。






〜増田side〜




てごしへの気持ちは
どう表現したら伝わるんだろう…。




正直、一緒に居すぎて
オレにはよくわからない。


というか、
言葉なんかで表せるものじゃないのかも。。
(…オレの語彙力のせいじゃないよ?w)




でも、多分、
世界中の誰よりも

『てごし!!』

って思ったことがある自信は、ある。




いい意味でも、
悪い意味でも…。




オレにとっててごしは相方で、
てごしにとってもオレは相方だ。


ファンのコが絆で結ばれてる
オレらを期待してくれてるのだってわかる。




でも、実際は
そんなキレイな関係ではなくて…。



一緒にいる時間が長い分
正直、てごしには一番ムカついてきたし。


顔合わせたくなくて
仕事に行きたくない日だって
1度や2度じゃない。




だいたいあいつは…
オレをムカつかせる天才なんだよ。苦笑


でも、何でムカつくかっていったら…、
てごしに期待してしまってるオレがいるから。




『欲望の数だけ、失望は増える』
って稲葉さんも歌ってたよね?


まさに、それ。




てごしが週刊誌に撮られる度に、
何やってんだよって、


アイツの自覚の足りなさに
メンバーとしてげんなりする。




だけど、だからこその
天真爛漫なてごしの魅力なんだったら
それも仕方ないのかもと
思ってるところもあって…。




そうかと思えばステージ上で
歌い上げるてごしを見て、
誇らしく思う。




こんなにも華があって
いい歌を歌う努力家で、


アイドルになるために
産まれてきたようなてごしと
15年もずっと一緒に歌えていることは
本当に幸せなことだと思う。




もう少しだけでいいから、自重してくれ
と思わなくもないけど、


そんなこと、
てごしに言えるはずもないから…。




オレは今日も
その欲望をそっと衣装に紛れ込ませる。




このEMMAのストールのように
てごしの手綱を引くことができたら、
どんなに―――…。













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