第2章 違和感。
俺は小説を書く傍ら
歌も頑張り続けてきて。
5年以上かけてようやく
歌声に変化として表れてきてくれた。
その頃には俺も歌う楽しさというものを
感じることができる瞬間が少しずつ増えて。
歌割りでも、
そんな俺を認めてくれたようなパートが
割り振られることも増えてきて。
努力して掴んだそんな変化を
誇らしく思えていた。
*
そんな折、雑誌の取材でまっすーに
『ダメですか?
"シゲマス"、どうですか?w』
と言ってみたら
『悪いけど、オレの相方は
てごししか考えられない。(真顔)
歌以外だったらいいけどね!』
なんて、返されて。
この…油断してるときに
重たすぎる愛情ぶつけてくる感じ、なに。笑
でもこれが、テゴマスがテゴマスたる所以よね。
と頼もしく思ったり。
*
そんな俺が…なんとなく、
最初に違和感を感じたのは
NEVERLANDのコンサート前の
歌練習のとき。
最初は
気の所為かな?
くらいの違和感が、
画用紙に落ちた絵の具のように
ジワジワと侵食していったのを覚えている。
まっすーより、俺と
居たがるというか…
まぁ、でも、あの2人は
常に上手くいってることの方が珍しかったし、
今は、折り合いが悪い時期なんだろうな
くらいに思ってて。
今回のツアー曲の歌割りの都合上も
あったよな、とか
あまり気にも留めてなかったけど…。
そんな俺の元にある日、
珍しく手越からラインがきて。
「手越から?……珍しw」
なんて、軽いノリでラインを開くと…
「長っ!笑」
始めは長さに笑ってしまった俺だけど
読んでいくうちに、自分の表情から
笑顔が消えていったのを感じていた。
その珍しく送られてきた長いラインは
まぁまぁの内容を俺に伝えてきていたから。
「これ……、
俺はどう受け取ればいいのよ。。」
その文章は
2人でNEWSを引っ張って頑張ろう
と表面上は言ってたけど、
裏をかこうと思えば
どこまでもかける内容で…
俺は正直、
戸惑いを隠せなかった。
いや、でも
まさか…。
それに、普段の手越を見てる限り
NEWSのことを大切に想ってるのは、
伝わってくる。
その手越を
信じようと思った…。