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【報道系】NEW STORY

第5章 めぐり逢う時間。






そのあとは…


15年ぶりに逢えたとは思えないくらい
オレらの中に当たり前に手越が溶け込んで。


笑ったり泣いたりしながら
お互いの空白を埋めていった。




あぁ、あのときからこの日が来るのを
どれほど待ち望んだことか。。


リーダーとしての大仕事を果たせて
本当によかった…。




おっと、危ない!
感傷に浸るのはまだ早かった!笑
最後の大仕事をしてからにしないと、ね。




小山「それでね、オレたちもありがたいことに
個人の仕事もいま安定してるし、

見た目若いとは言え、
体力的な限界も年々感じててね?

オレたちもそろそろ後輩に席を譲るっていうか…
幕引きを考えてたりするんだよね。」

手越「確かに、
タイミング的にはこれ以上ないくらいかもね。」

小山「うん。来年、オレたち33周年なのよ。

オレたちの『3』にちなんだ
ゾロ目で卒業も悪くないのかな?
なんて思ってて。

で、相談っていうか提案なんだけど、
卒業ツアーの最終日の東京ドームに
手越も、、、来てくれない?」

テゴシゲマス「……えっ?!」

手越「いや…、それはさ!
それは願ってもない話よ!!

あんな終わり方でさ、メンバーにも、
ファンのみんなにも最後にちゃんと
感謝の気持ちを伝えられなかったことは
今でも夢に出てくるくらい後悔してるから。

……とはいえさ、
さすがに、そんなわけにはいかないっしょ…。」

小山「手越、どうした?笑
柄にもなく弱気じゃんw」

加藤「小山さんがそんなこと考えてたなんて
思ってもなかったから正直、驚いてる…。

………でも、俺は、、アリだと思う。
勿論、賛否両論あるだろうけど、ね。」

小山「……増田さんはどう思う?

ここで一番大事なのは
増田さんの気持ちだと思ってるから。

増田さんがちょっとでも、無理なんだったら……」

増田「また、、てごしと歌えるの?」




オレが話し終わる前に増田さんが
発した言葉が全てだった。




増田「事務所のこととかはよくわかんないけど、
またてごしと歌えるなら………すごく、嬉しい。。」

手越「………そんなん、オレだって。。」


そんなテゴマスを穏やかな目で見てたら、
同じように見ていたシゲと目が合って……。


言葉にはせずとも同じ気持ちが
溢れているのが伝わってきた―――…。








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