第5章 めぐり逢う時間。
手越「こんなこと、
絶対に言っちゃいけないことだって
わかってるけど……ごめん。
今日だけは言わせてもらうね…。
やりたかったことに挑戦できて
やりがいしかなくて…楽しかった。
けど、心に穴が空いちゃって…。
その穴だけは
何をしてても、埋まんなくて…。
……オレ、間違ってたのかな…?
どうしたら…、よかったのかなぁ。。」
加藤「………勝手だな、手越は。」
手越「…だよ、ね…。
ほんと……ごめん。」
加藤「勝手だよ! 手越は…。
まさかその穴…、
自分にだけできたと思ってんの?
俺らもあのときから空いたままだし、
なんなら俺らのファンの中には化膿して
大変なことになっちゃってるコだっている。」
手越「……。」
加藤「あれだけみんなで1つの目標に向かって
一緒に頑張ってきてたのに…
言葉を選ばずに言わせてもらうけど
あのときの手越…、最悪だったよ!
別に、独立したことを怒ってるんじゃないから。
…それは勘違いすんなよ?」
手越「うん…、大丈夫。
それはわかってる…。」
加藤「パンデミックの中、
自分のことしか考えてない行動のせいで…
手越のことをちゃんと送り出すことすら
させてくれなかったことに関しては……
今でも、怒ってるよ!
その2年後にマリウスを円満に送り出したセクゾ、
どんな気持ちでオレら見てたと思う??」
手越「……うん、シゲの言うとおりだと思う。
本当に…ごめんなさい。。」
加藤「まぁ……、でもさ、
社長になって気付けたんでしょ?
あのときの自分勝手さとか、
それに付随することに。
だったら……
多分、それでいいんじゃん?
成功するにしろ失敗するにしろ…
手越は自分でやりたいときに挑戦してみないと
納得できないやつってのは知ってるしさ。苦笑」
手越「……シゲが、相変わらず、優しい…。」
加藤「………誰にでもってわけじゃないよ?
哀しいかな…愛しちゃってんだわ!笑
……今でも。手越のこと。
もちろん、俺だけじゃなく…俺たちみんなね。」
小山「……ね? だから言ってたでしょ?
手越、大丈夫だよって。
最悪、生きてさえいれば、どうにかなるんだって。
オレたちの絆、ナメてもらっちゃ困りますよ。笑
ね? 増田さん。」
増田「もうね、
てごしにサイレントラブできないくらい
ラブだからね。笑」
