• テキストサイズ

探偵チームKZとS・A

第1章 探偵チームKZとS・A



 「おはよう、若武」


 「おはようの時間じゃないだろう。もう夕方だぞ」


 「アーヤ、何かあった?」
 黒木貴和(くろきたかかず)が尋ねると、彩は鞄から東堂明の名前が書かれた英語のノートを取り出します。


 「それ、どうしたの?」


 「落とし物か?」

 小塚和彦(こづかかずひこ)と上杉和典(うえすぎかずのり)が、彩の出した英語のノートに注目していました。彩は頷き、説明をします。


 「そう、落とし物。昨日、塾の帰りに高校生たちに絡まれてね」


 「何だと!? どこの誰だぁ!?」


 「ほら、最後まで話を聞いて」
 カッとなっていた若武をおさえた黒木です。


 「そうそう。私はこの通り無事なんだし。でね、黒髪の男子高校生が助けてくれたの。あの絡んできた高校生三人とやり合ったときに、ノートを落としたんだと思う。あの人が背負っていたリュック、そういえばチャックが開けっぱなしになってたみたい」


 「じゃあ落としちゃうよね、ノート」
 小塚が苦笑して言いました。


 「英語のノートなんだけど、助けてくれた東堂明さんに返しに行きたいんだ。でも、東堂明さんの通っている学校が分からなくて……」
/ 4ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp