• テキストサイズ

先導アイチと櫂トシキの夢語

第1章 アイチと櫂、謎の秘境の山地へ



 「なら、目の前に広がる崖はどう説明する? アイチ」


 「……三和くんたちのところに戻ろう、櫂くん」


 「戻れたらいいがな」


 「来た道を戻って行けば、きっと戻れるよ」


 アイチの発言もむなしく、余計に見覚えのないところに出てしまった二人です。


 「今度は湖か。どうなってる」


 「ごめん」


 「声の主、その辺にいるならオレたちとファイトしろ」
 そう言った櫂はデッキを取り出します。


 「櫂くん、声の主ってヴァンガード出来ないんじゃ……」
 アイチが恐る恐る言うと、


 「ふっ、それもそうだな。冗談だ」
 と、櫂はデッキをしまい直しました。


 「ミサキさんに連絡してみます」
 アイチは携帯を取り出し、ミサキの番号にかけようとしますが、電話が繋がりません。


 「電話、繋がらないか」


 「うん。おかしいな、電波はあるのに」


 「戸倉の携帯の調子がおかしい可能性もある。別の奴にかけてみろ」


 「そうだね。じゃあ、三和くんに」
 次は三和の番号にかけようとしましたが、電話が繋がりません。


 「どうだ?」


 「ダメだ。三和くんにも繋がらない」
/ 5ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp