第2章 はじまり
某日某所ーーー。
「実技総合、成績出ました。」
そこには”EXAMINATION RESULT”と書かれていた。
1位、爆豪勝己ーーVILLAIN 77 RESCUE 0
「救助P0で1位とはなあ‼︎」
「仮想ヴィランは標的を捕捉し近寄ってくる。後半他が鈍っていく中、派手な個性で寄せ付け迎撃し続けた…タフネスの賜物だ。」
7位、緑谷出久ーーVILLAIN 0 RESCUE 60
「対照的に敵P0で7位」
「”アレ”に立ち向かったのは過去にもいたけど…ブッ飛ばしちゃったのは久しく見てないね」
「思わずYEAH!って言っちゃったからなーー」
「しかし、地震の衝撃で甚大な負傷…まるで発現したての幼児だ」
「妙なやつだよ、あそこ以外はずっと典型的な不合格者だった」
「細けえことはいいんだよ!俺はあいつ気に入ったよ‼︎」
「となると、彼女の方も決まりですかね」
灰白色のセメントのような男が資料片手に言う。
「なんだい、まだ合格通知出してなかったのかい?」
「一応、一般入試の平均より劣ると判断された場合、特別推薦枠の合格は取り消しになるというルールですので…」
「雄英設立以来、一度も使われなかった制度のルールだろうに。きっと不安がって結果を待ってるに違いない」
「いやァ、あの子はそんなタマじゃないよ」
癒守エマーーーーー特別推薦。
→章末コメント