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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第5章 いいぞガンバレ飯田くん!


翌日。

「昨日の戦闘訓練お疲れ。Vと成績見させてもらった」

相変わらず気怠そうな相澤のHRだ。

「爆豪、おまえもうガキみてえなマネするな、能力あるんだから」

「…わかってる」

「で、緑谷は腕ブッ壊して一件落着か。俺は同じ事言うのが嫌いだ。それさえクリアすればやれることは多い、焦れよ緑谷」

「っはい!」

「さねHRの本題だ…急で悪いが今日は君らに、学級委員長を決めてもらう!」


学校っぽいの来たーー‼︎


はいはい!と殆どの生徒が手を挙げた。

流石ヒーロー科といったところか、集団を導くというトップヒーローの素地を鍛える役職として大人気だ。

「…癒守、お前はいいのか」

「そういうの向いてないし、好きじゃないんだ。君は?」

「俺もだ。」



「静粛にしたまえ!」

まとまりのないこの空間が一瞬、彼の声で止まった。


「多を牽引する責任重大な仕事だぞ…!やりたい者がなれるモノではないだろう‼︎周囲からの信頼あってこそ務まる聖務…!

民主主義に則り、真のリーダーを皆で決めると言うのなら…これは投票で決めるべき議案‼︎」

ピシッ!と飯田の手は聳え立っていた。

「日も浅いのに信頼もクソもないわ、飯田ちゃん」

「そんなん皆自分に入れらぁ!」

「だからこそ、ここで複数票を獲った者こそが、真に相応しい人間ということにならないか⁈…どうでしょうか先生‼︎」

「時間内に決めりゃなんでも良いよ」



その得票結果は…

「僕3票⁈」

緑谷3票、八百万2票、その他殆どの生徒は1票という結果になった。



「なんでデクに…‼︎誰が…‼︎」

「まーおめぇに入るよかわかるけどな!」

「僕に1票を投じてくれた人よ…申し訳ない‼︎」

上から、爆豪・切島・飯田である。
飯田はどうやら、誰か別の人に入れたようだ。

こうして委員長は緑谷、副委員長は八百万に決定した。




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