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【ヒロアカ】19Hzの瞳孔

第4章 個性把握テスト、戦闘訓練


モニタールームーー。

「ヴィランチーム、WIN‼︎」


「轟もやべぇけど、癒守もっとやべぇ…」

「障子さんを先に行かせたのは、轟さんを人質に取り、個性の相性の良い障子さんを2人に当てるため」

「核取ろうにもバリア貼ってたみたいだしよ…正直勝ち筋なくね?」


ざわつくモニタールームに、訓練を終えたエマらが帰ってきた。

「轟くんに、少し強めに入れちゃった。あとで謝らないと」

「エマちゃんの作戦完璧だったよー!私なんも出来なかったし…」

「情報アドバンテージと人数差が、たまたま噛み合っただけだよ」

気絶した轟は、そのままロボによって運ばれていった。


予想を遥かに超えてきた雄英生徒の出来具合に、爆豪の表情はどんどん強張っていった。

その後も、屋内戦闘訓練は続きーー。


「お疲れさん‼︎緑谷少年以外は大きな怪我もなし、しかし真摯に取り組んだ‼︎初めての訓練にしちゃ、皆上出来だったぜ!」

「相澤先生の後でこんな真っ当な授業…何か…拍子抜けというか…」

「真っ当な授業も私たちの自由さ!それじゃあ私は緑谷少年に講評を聞かせねば!着替えて教室にお戻り‼︎」

オールマイトは爆豪を一瞥しつつも、授業を切り上げた。




放課後ーー。

リカバリーガールの治療を終えた緑谷は、クラスメートに囲まれつつも早々に帰ったという爆豪の後を追った。

「かっちゃん‼︎」

「ああ?」

「これだけは君には言わなきゃいけないと思って…!」

緑谷は自分の個性が貰ったものであることを話し、あろうことか宣戦布告にも近いことを口走った。

「いつかちゃんと自分のモノにして、僕の力で君を超えるよ」

それが結局、彼のプライドに傷をつけた。根本的に相性が悪かった。

「こっからだ‼︎俺は…こっから…いいか⁉︎俺はここで、一番になってやる‼︎」

しかし彼は折れたわけではなかった。

「爆豪少年‼︎」

バビューン!と駆け寄ってきたのはオールマイトだった。

「言っとくけど…自尊心ってのは大事なもんだ‼︎ーー」

彼は確かにNo.1ヒーローだが、教育に関して致命的だった。
そして、少々察しの悪いきらいがあった。

「言われなくても、俺はあんたをも超えるヒーローになる!」


何度も言うが、これは彼らがヒーローになるまでの物語だ。




→章末コメント
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