第4章 全て愛して愛されて
キスだけで何度か達して、ぐったりしながらまだ疼きの収まらない私を、一虎は軽々と抱き上げて車から降りた。
横抱きにされて、疼きを逃がして欲しくて一虎にしがみつく。
「ちょっと我慢してなー。すぐ楽にしてやるから」
頭にキスが降って、それすら今の私には快感だった。
もうほとんど正気が保てなくなってきている状態で、荒い呼吸をしながら周りを目だけで見る。
妙に殺風景で、生活感がほとんどない知らない部屋に入ると、私はベッドに寝かされる。
ふかふかのベッドに横になる私に跨り、一虎は私の服や下着を脱がせて、あっという間に全て脱がされた。
その間にもおかしくなった私の体は、ずっとビクビクと痙攣して、一虎の手が当たる度に絶頂を続けていた。
「触って欲しい? だよな……でもさぁ、場地の方が好きなんだったら、俺に触られても意味ないんじゃないの?」
「あっ、やぁっ……場地、ちがっ……一虎っ……一虎ぁっ!」
上手く動かない頭と体で、必死に一虎に助けを求める。
「俺の方が、好き?」
「んっ、ぅんっ、好きっ、好きっ、好きぃっ!」
「俺だけ?」
「一虎がっ、いいっ! 好きなのぉっ!」
疼きが限界で、頭を何度も縦に振りながら一虎にしがみついて、半ば叫ぶみたいに愛を乞う。
「そっかぁ……じゃぁ、さっきは嘘吐いたんだね……。そんなに好きな俺に、あんな酷い嘘吐いちゃ駄目じゃん……」
声が恐ろしい程静かに耳元に響いて、それすらも快感で体が震えた。
「悪い子には、ちゃーんとお仕置、しないとなぁ……」
「ごめ、なさぃ……ごめん、なさっ……ゃああぁっ!」
クスリと笑った一虎が、思い切り胸の突起が両方同時に抓られて、大声を上げて達する。
「あー……、すっげぇ可愛いっ……たまんねぇ……」
髪を優しく撫でて、うっとりした表情で私の頬を撫でる。
「あーあ……よだれ垂らしてガクガク震えて、そんなに気持ちいの?」
「ん、ひ……もちぃ、よぉ……ぅンっ、かず、とっ、らぁ……もっと、いっぱぃっ……いっぱいっ、触ってぇ……」
耐えられなくて、はしたない声で腰を揺らして一虎に更にしがみつく。
「すっげぇ、もうここもぐちゃぐちゃ……。でも、お仕置だから、まだ入れないよ……」
「やぁっ……」