第3章 嫉妬、執着、重い×想い=愛(オモイアイ)
羞恥と興奮が混ざり合って、無意識に中を締め付けていたようで、一虎が少し眉を顰めた。
「っ、ぁ……」
小さく喘ぐ一虎が可愛くて、彼の頬に手を伸ばすと、その手を取られて手の平にキスされる。
その仕草は色気が溢れていて、心臓が高鳴った。
手を握ったまま、指を絡める一虎がゆっくり腰を動かす。
「ぁっ、んっ、ふぁっ……」
片方の腰を持ち、ゆるゆると動かされると、体の奥からジワジワと妙な感覚が溢れてくる。
たまに奥の方に一虎の昂りが当たると、ゾクリと背中が粟立って、自然と声が高くなる。
「ひぅっ……あっ、やあぁっ……」
「奥っ、当たってんの……はっ、んっ……分かる?」
体を揺さぶられながら、囁かれるとゾクゾクする感覚に体をぶるりと震わせた。
二人の息遣いが混ざり合うみたいなキスをしながら、行為は激しさを増して行き、私も腰を揺らし始めていた。
最初はあまりピンときていなかった気持ちよさは、激しくなるごとにハッキリしてくる。
「あっ、あぁっ、かずと、らっ……ぅああぁっ……」
「めちゃ、気持ちよさそっ……んっ、俺っ、も……すげぇ、いいっ……」
腰を夢中で揺らす一虎と、その動きで引き出される快楽に溺れる私と、その行為から溢れる熱気に、二人して酔いしれた。
こんなに熱くて、いやらしい行為を知らなかった私は、一虎との行為に完全に魅了されていた。
「あっ、やだっ、何か来ちゃ……んんンっ……」
「イク? いいよっ……はぁ……一緒にっ……」
腰をしっかり固定するみたいに掴まれ、更に激しく腰が打ち付けられながら揺さぶられて、この日一番大きな波に飲み込まれていった。
リンと鳴る鈴の音が耳に届き、私はゆっくり目を開く。
腕枕されているのに気づいて、隣を見ると綺麗な顔で寝息を立てる一虎がいた。
抱き寄せられる体勢で、寝ているのが嘘かのように、強い力で拘束されていて、身動きが取れない。
唯一動かせる顔を上に上げて、一虎の顔を見るけど、起きる気配はない。
しかし、顔がいいな。
何とかして腕を抜き、手を一虎の顔に伸ばして泣きボクロに触れた。
「ん……イタズラ?」
「イケメンだなと……」
「じゃ、お前は可愛いから、美男美女カップルだな」
言って、額にキスをする。