忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第5章 お店。そして忍たま達の想い
団蔵が庄左ヱ門を部屋に呼んできた。「なぁ兵太夫、トンカチは?」「知らない。」
「え?喧嘩中?」庄左ヱ門は慌てる。「ううん、違う。」
「じゃあ何だよ……。」
「……恋煩い……。」
「はぁ!?」
「……ミヤのことばっかり考えてて…」
「ちょっと待って…兵太夫ってミヤのこと好きなの⁉」
「女子だって意識したらそうなったらしい。」
「うわ~……まさかの展開だ……。」庄左ヱ門は頭をかかえた。
「ねぇ……どうすればいいかな……。」
「……とりあえずミヤに兵太夫と話してもらってとお願いしてみたら?」
「でも……どんな顔で言えばいいのか分からない。」
「そんなこと言ってる場合じゃないだろ!」庄左ヱ門は怒った。僕は驚いてしまう。
「え……ごめん……。」
「……とにかく頼んでみるんだぞ。」庄左ヱ門は部屋から出ていった。
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「さて!授業を始める!」
土井先生だ。昨日の出来事がまるで一週間あったように長かった。
「…団蔵~何で兵太夫が来てないんだ?」
…あいつ来てないのかよ!?ここで素直に恋煩いですなんて言えるわけがない。
「えっと……ちょっと風邪気味で今日は休みます。」
「そうか、じゃあ庄左ヱ門、後で兵太夫の様子を見に行ってくれ。」
「分かりました。」
「あー、それと今日の宿題は全員終わっていると思うが念のため確認しておく。」
「「…忘れました。」」
一同全員ハモる。昨日庄左ヱ門が羽目を外していたからクラス全員だ。「はいはい!俺やってません!」
「私も~!」…もー乱太郎まで…
「宿題、明日までだからな!」
「はーい!」
「えぇ……!?」
「自業自得だろ!はい、始めるぞ!まずは算数から……。」
~まさかの土井先生視点~
いや...前からの事バレバレ何だが...そもそも恋仲じゃないのかよ、きり丸とミヤって…
てっきり…いやでもどうだろう、みんなが潜んでたことバレてたのかもな。
~きり丸視点~
「……よし、乱太郎、しんべヱ、喜三太、金吾、虎若、行ってこい。きり丸の休み理由はわかるが...兵太夫は分からなくて団蔵と庄左ヱ門に行ってもらった。」
「「はいっ!!」」乱太郎はきり丸の部屋の前で言う。
「……きりちゃん!開けるよ!」すると返事はない。
「……寝てる?」