忍たまの世界に転生したら…戦災孤児なんですが…(恐怖)
第4章 男装学園生活start!
「ミヤ君⁉」
乱太郎としんべヱは入学することこそ知っていたものの同じ部屋になるとは思いもしなかったらしい。
「うん。今日からお世話になりまーす!」
乱太郎は目を光らせて「服似合ってるよ!」
と言ってくれた。
「ありがとう。あ、きりちゃん。」
「おう。」
(銭につられたりしてばらさないでね。)(分かってるって。)
きり丸の耳元で言う。するときり丸も小声で返してくれた。
「どうしたの~?二人とも。授業遅れるよ!」
「あ、僕はここで待っててて土井先生に言われたから。」
部屋一人。らんきりしんを見送った。きりちゃんが途中、「ミヤ。」
「きりちゃん、どうしたの?」
「お前が女だって知ってるのは俺だけなんだから。」
「分かってるって。大丈夫だよ。」
「本当にわかってるのか?俺の事好きなんだろ?」
私は顔を赤く染めながら「分かってるから...!」と返事した。「そっか。じゃあ、また後でな。」
きりちゃんは手を振ってくれた。
「きりちゃん、優しいな……。」
その優しさが嬉しくて私は小さく微笑んでいた。
~1年は組にて庄左ヱ門視点~
「よし。これで全員揃ったな。あ、そうだ。今日転校生いるから呼んでくるね。」
…転校生?学級委員長の僕だが、初耳…。「どんな子なんですか?山田先生。」
「ん?可愛い男の子だよ、」は組のみんなはざわついた。「じゃあいくぞ……。入っておいで~!」
ガラリと戸を開けるとそこには……
「えっと……こんにちは……。」
恥ずかしそうに挨拶する少年がいた。
「はい、自己紹介してみようか!」
「え……!?あっと…星宮ミヤカです、女の子っぽい名前だけどよろしく。」
「…えーとミヤって呼んでね。」
彼は照れくさそうに頬を掻いた。
「ねぇ、委員会は何処入るの?」
兵太夫が聞いた。
「うーん、特に決めてはいないけど……あ、保健委員になりたいかも。医学に関して知らないしね。」
「へぇ……意外と普通だなぁ。」
団蔵の言葉に「どういう意味だよ。」と突っ込みを入れていた。
「はい、静かに!これから一年間、仲良くするように!」