第8章 新たな任務
夢主side
ありえない!ありえない!ちょっと怖かったし!
勝手に部屋に入られるなんて!流石にまだロックまではかけてなかった。
まだ春千夜だから良かったものの、本当にどうなるかと思った。
『もう〜〜〜・・・・・・本当にやめてよ、勝手に入らないで。ノックとかしてくれればちゃんと開けるから』
少しホッとして湯船で体を隠しながら下を向く。
どうして毎回まともな再会の仕方ができないのか。
「オレ様しか入んねぇよ、他のやつが勝手に入ったら殺すから」
いや、お前も入るな。
『・・・それで、急になんの用?』
無愛想な態度しか取れなくても本当はこんな状況だろうが春千夜が会いに来てくれた事に気持ちは喜んでいる。
てっきりなかなか顔を見れないと思っていたので、素っ裸で風呂入ってる上にまだスキンケアもしていなかったけれどそれすら何でもよくなってしまった。
「灰谷に会ったろ、アイツがヘラヘラとお前の話してきたから」
『部屋着いた時にいきなり話しかけられただけ。なんかあった?』
「アイツすぐ手出すからよ、あの兄弟とは仲良くすんじゃねェぞ淫乱が」
はぁ?淫乱って・・・そんな尻軽じゃないんだけど。
ある意味手出したのは私の方ってことは内緒にしとこう (銃口向けた)
『・・・それで女の子のお風呂タイムに突撃してきたって訳?とんだセクハラ組織じゃない』
一体いつまで扉も開けっ放しで私を見ているんだろうこの男。もうちょっとタイミングが無かったものか。
「ハァ?生意気に待たせるつもりかよ。いいから風呂でろ」
『えっ?ち、ちょっと・・・!やだっ・・・』
グイっと引っ張られて無理やりお風呂場から出されたせいでバランスを崩した私はそのまま床に座り込んでしまう。
急いでそこにあったタオルで身体を隠して彼の顔を見上げた。
『ねぇッ・・・服着るからとりあえず出てって!』
なんだかいつもより乱暴だ。表情を変えることなくそのままこっちを見下ろす春千夜。
何考えてるのか、全くわからない。