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甘い罠

第4章 熱い身体





夢主side



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『・・・・・・・・・ん。』





・・・眠い。目が開かない。・・・・・・あれ。



私、なにしてたんだっけ・・・。



どうやって寝たの・・・・・・・・・腰周りがなんか苦しい。






『・・・んん。・・・・・・ん?』




薄く目を開けるとホテルの部屋。



そうだ、私クスリを抜くために寝に来て。そこから・・・・・・





背中に感じるなにかの温もり。・・・人肌のような。


そして男物の香水の匂い。





・・・・・・・・・・・・あ!!!!




ガバッと起きて後ろを見ると隣にはピンク頭。




そうだ、私ずっとお酒飲んでて。彼がなんか隣にきて。



でもどうやってベッドに。なんで2人で・・・!






「・・・・・・・・・ん、さみぃ。・・・急に起きんなよ」




少し掠れた寝起きの声。


グッと腰に腕を回されて引き寄せられる、また元通り。




暖かいと思ったら私ずっと彼の腕の中にいたのだ。

背中は向けてるけど。





『ね、ねぇ・・・離してっ。なんで一緒に寝てんの・・・!』




「・・・あ?・・・・・・なんだ、覚えてねェの」




そうだ、私の服・・・・!




・・・・・ちゃんと着ている。という事は、間違いは起きてない。



しかし何故か、彼だけ上裸なのだ。






『ねえってば・・・っ!な、なんで服きてないの!上!』




「・・・・・・あー、ッるせェなぁ。・・・いいから黙ってこっち向けって」





無理やり引っ張られて向き合わされる。



目の前には彼の上半身。




想像通りのイイ身体をしている。


昨日からずっと近くにいるので覚えてしまった彼の香水。


もう、何もかもが私をおかしくさせてくる。





スー・・・と聞こえて少し顔を上げると、綺麗な彼の寝顔が見えた。




この人も寝たりするんだなぁ、と。



人間だから当たり前なんだけど、梵天の人達ってまるで人間味がなかったから。







・・・・・・まぁ、いいか。




諦めた事にして彼の腕の中でまた眠りについた。




_______少しだけこの時間に幸せを感じてしまった事は


自分だけの秘密だ。






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