• テキストサイズ

~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第20章 ”ビーナス”


「陽菜の今の話から考えると、おそらく彼女は君を助けた女性と同一人物だろう…今すぐ手を出してくる可能性はかなり低いとは思うが、油断はしないで何かあったらすぐ俺に連絡してくれ。頼む陽菜…お前を失うわけにいかないんだ」

「ん、分かった。ゼロ君の言う通りにするから安心して。それに多分…彼女、私には手を出しては来ない気がするの。まあ、私の勘でしかないから根拠を示せって言われたら何もないんだけど…」
私を心配そうに見るゼロ君を安心させるため頭をなでなでしてあげる。すると私の手をとり、自分の頬に持っていき手のひらにキスを落としてくるゼロ君。

「陽菜…チュッ。何があっても、絶対に俺が守る」
「頼りにしていますよ、旦那様」
「ああ」
私たちはお互いに笑いあった。


私たちはあれからベッドに移動し、今はゼロ君に後ろから抱きしめられる形で布団の中に入っている。
「陽菜、さっきの話だけど、俺の方でも彼女が何を考えているのか探ってみるよ」
「うん、でも無理はしないで」
「わかってるさ」

ゼロ君の体温の心地よさに私はウトトしてしまう…
「ぜろく…明日は…ポアロだよ…ね?」
「くくくっ、陽菜眠いなら寝てもいいんだぞ。ちなみにポアロは昼からの予定さ」

眠いのに俺と話すために必死に眠気と戦っている陽菜が凄く愛おしい。
「陽菜…眠いなら寝てもいいんだぞ?」
「んー、まだ…れいと話すの…」
「…、急な呼び捨てはくるな…無意識なのがまた罪だ…」
「なにいって…あっ」

可愛い過ぎる陽菜に我慢が出来なくなり、後ろから胸に手を伸ばす…
「んっ、今日はもう…だめ…」
そう言い残すと陽菜は反応しなくなり、そっと顔を覗き込むとスヤスヤと寝息を立てていた。

「はぁ、人を煽るだけ煽って寝るなんて…おやすみ陽菜」
陽菜のおでこにキスを落とし、自分の方に更に引き寄せ、自分も眠りにつくことにした。

NEXT…。
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp