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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第20章 ”ビーナス”


「いいんれすーっ。私らって大人の女なんだから、お酒ぐらいのむんだから」
「はいはい。可愛いですね~陽菜さんは」
ゼロ君は安室モードで私の頭を撫でる。
「安室はんは嫌いっ!れーくんじゃなきゃやらぁっ」

久しぶりに家に帰ってきたら、陽菜が酔っ払っていた。普段は、結構物分りのいい、しっかりした妻なんだが、酔うと甘えん坊な我儘っ子を炸裂するのだ。でも、そのギャップが俺には堪らなく愛おしい。さらに付け加えると、いつもはゼロ君と呼ぶのに酔っ払った時だけは俺を“れーくん”と呼ぶのだ、可愛すぎる。

玄関先で俺にしがみついて離れない陽菜をなだめ、リビングに行くように促す。
「いつまでも、ここにいる訳にはいかないだろ?リビングに行くぞ」
「ん、れーくん抱っこ」
「はいはい、甘えん坊なお姫様」
陽菜を抱き抱え、リビングのソファーに下ろす。

「今日はテニスして汗かいてるから、先にシャワー浴びてくるな」
「んー、わかっら」
ソファーに転がり今にも寝てしまいそうな陽菜を置いて、浴室に向かい、シャワーを浴びる。

陽菜にベルモットの言っていた、“ビーナス”について何か情報が入っていないか聞くつもりだったが、あれじゃ無理だな...。


ガチャ。シャワーを浴びてリビングに戻ると、陽菜は猫のようにソファーで丸くなってスヤスヤと寝息をたてていた。
なぜか、俺のTシャツを着ていてワンピースになってはいるが、丈が短いため、柔らくて白い太ももが見えている。

「これじゃぁ、生殺しじゃないか...でも、せっかく帰ってきたんだ、少しぐらい触らせてくれ」
口を少し開けて眠っている陽菜にキスをする。さっきまで飲んでいたであろう、ワインの匂いが鼻にぬける...俺は舌を入れ、陽菜の口の中を堪能する。

「んんっ...ちゅっ...くちゅっ」
「?!」
眠りながら俺に必死に舌を絡みつけてくる陽菜に、起きているのか...と確認するが目は開いておらず、どうやら、寝ながらキスに答えてくれているらしい。

いつの間に、こんなエロくなったんだ?まずい、俺の保っていた理性が切れそうだ...いや、まてよ。このまま何処までしたら起きるのかを、試してみるのもありか?

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