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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第20章 ”ビーナス”


暗闇を、駆け抜ける白いマツダのスポーツカーRX-7を運転しながら安室透はベルモットに電話をしていた。
「ふふふっ。テニスは楽しかったのかしら?」
「ええ、事件もありましたが無事に毛利名探偵のおかげで解決しましたよ...」
「あら、そう...ところで何時まであの探偵とつるむ気なの?キールの1件でシェリーと関わっている疑いのある探偵に張り付きたいって貴方が言うから、色々サポートしてあげたけど...もう用はないんじゃない?」
ベルモットは湯船に浸かりながらバーボンと話す。

「幸運にもシェリーの情報が舞い込んできて...そのシェリーも葬ることが出来きたし、それに...可愛いビーナスにも...」

「ビーナス?」
「こっちの話よ。で、まだつるむの?」
「もちろん、むしろがぜん興味がわいてきましたよ。眠りの小五郎と言う探偵にね…」
ブロロロロロッ。






「ふーっ。サッパリした!確かゼロ君、今日は毛利探偵とテニスっていってたし、帰ってこないパターンかなぁ。あんまり放ったらかしにしてたらしらないからなー!そして今日は疲れたからビールを飲む!」
冷蔵庫の中からビールを出して開ける。私はお酒はあんまり強い方では無いため、普段はあんまり飲まないのだか、全然会えない自分の旦那と、ブラック企業並の仕事量の公安に対するストレスのはけ口として今日は飲むことにした。

「くぅーっ。美味い!!っていくらなんでもゼロ君が居ないからって、私おっさんみたい…はぁ」
ここ何日間かで、色々あったなぁ...。ゼロ君以外の人に唇を2回も奪われたなんて、絶対言えない。墓場まで持っていかなければ!

気づいたらビールにスパークリングワインまで飲んでしまい、いい感じに出来上がってしまっていた。

ガチャッ。ん?今玄関から音がしたような...。
恐る恐る見に行ってみると、そこには愛しい旦那様の姿があった。
「陽菜、ただいま。起きててくれて嬉しい...っ」

私はゼロ君が話終える前に、抱きつき触れるだけのキスをした。
「れーくぅーん、れーくんがいる」
「おい、陽菜...ってお前酒飲んだな?」
「だって、れーくんも帰ってこないし、仕事もブラック企業だし今日は飲んじゃえーって」
「ったく、陽菜に甘えてあんまり帰ってこない俺が言えたギリじゃないけど、弱いのに飲みすぎだ」

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