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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第19章 日常


「お待たせしました。これ、どうぞ」
そういって差し出されたのは新発売のチョコブラウニーだった。

「これ、食べてみたかったんです!!ありがとうございます!」
「ぷっ。さっきとは全然態度が違いますね。なんとなく甘党かなと思って買ってきて正解でした。こんな可愛い笑顔をみせてくれるなんて…」

しまった!食べ物に釣られてしまうなんて、公安としてあるまじき失態…でも、沖矢さん、いや、秀一の前だとなんか調子が狂うんだよね…はぁ。

「からかわないでください!ほら、シートベルトして!行きますよ」
「くくくっ。わかりました」
コンビニから工藤邸は割と近く、あれからすぐ着いた。

「着きましたよ、降りてください」
「陽菜、降りる前に聞いておこう。安室君とは今、どうなっている?」
沖矢さんは変声機のスイッチをオフにし秀一で私に問いかけた。
「どうもこうも、まだ恋人だけど?」
「そうか、彼には“バーボン”以外にもなにかあると俺はふんでいる…あまり深く関わりすぎるなよ」
「日本警察公安を舐めないで。相手に飲まれるようなハニートラップにはひっかからないから」
「なら、安心だな。陽菜…」
秀一の声をした沖矢さんは私の頬に手を触れ、唇を奪ってきた。

「んんっ…」
「口を開けろ、陽菜」
私が絶対開けないと首を横に振っていると、下に伸びてきた手で太ももの内側をなでられる。
「ひゃっ…ふぁっ、んっ」
いきなり触れられ、びっくりして声がでた瞬間に秀一の舌が私の中に入り込んでくる。胸を押して拒否するも、逃がさないというように後頭部を手で押さえつけられ、逃れることができない。ゼロ君とは全然違うキスの仕方に私は酔いしれそうになっていた。秀一の舌は私の上唇を吸ったり、噛んだり、舌は生き物のように私の舌に絡みつき離してくれない。

「はぁっ…もう、だめっ…これ以上は、はぁはぁ」
「陽菜、今日はこの位にしておこう。これ以上するとお前を襲ってしまいそうだからな」
「んなっ!!」
「だが、次は止めない。最後までするからな」
「絶対しないから!!」
「まぁ、そう言うな。地味に傷つくだろ?今日の礼はこのキスにしておこう、じゃぁな」
もうあまり、会いたくないと思いつつ、秀一を降ろして車を発進させた。

NEXT…。
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