• テキストサイズ

~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第15章 ミステリートレイン【3】


ドオオオオン。
後ろにばかり気を取られていたバーボンは咄嗟に隠れて爆発をやり過ごす。
「くっ。なんて無茶するんだ…陽菜」
連結部分を破壊された列車はどんどん遠くに離れていく。

「キッド早く!!」
「分かってるよ!」
ドゴオオオオオオン。凄まじい音共に貨物車が爆発した。
「あっぶねえ…少しでもタイミング遅かったら今頃…」
私をお姫様抱っこしながらハングライダー飛んでくれているキッドは恐ろしいと身震いしている。
「あはは。スリル満点だったわね!ありがとう、今回は貴方のおかげで助かったわ」
「スリルって…で?おめえは何者だ?」
「んー?多分世間的には貴方の敵?かな…」
「世間的にはって…まさか、警察関係者か?」
ピピピピッ。話しているとキッドの電話が鳴った。おそらくこの電話番号はコナン君だろう。彼は両手が塞がっているので私が取って耳に当ててあげる。

「おい!聞いてねえぞ、何なんだ。あの危ねえ奴らはよお。ここにいる綺麗な人と、ハングライダーを貨物車に隠してなかったら今頃、黒焦げだぞ」

「おめえのことだからそれぐらい用意してると思ってよ。まあ、これで貸し借りはチャラってことでって…おめえ今綺麗な人っていったか?」

「ああ、言ったが?」
「その人ってまさか、陽菜さんか?」
「ああ?まだ名前聞いてねえからわかんねえけど…」
キッドが私に電話を耳に当てろと言ってくる。

「もしもし?」
「やっぱり!陽菜さん!心配してたんだぞ。一体何してっ…」
「詳しくはまた今度話にいくから。今日はお疲れ様!コナン君。この携帯はキッドから私が預かってもっていくね」
「ああ、ありがとう陽菜さん」
コナン君は私がキッドとなぜいるのか分からず困惑しているようだったが、電話を切って自分のポケットにしまう。

「キッド、今日はありがとう。貴方のおかげで助かったわ…私のことは適当におろしてくれて大丈夫だから」
「ああ、俺の方こそ、ドアぶち破ってくれて助かったぜ」
そういいながらキッドは私をおろしてくれた。
「では、またお会いしましょう…陽菜さん」
私の手の甲にキスを落とし、去っていくキッド。
キザだとは聞いてたけど…哀ちゃんのままでキスされてもね…。しかもここどこ?風見さん電話してGPSで迎えに来てもらおう。はぁ、疲れた…。

NEXT…
/ 97ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp