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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第15章 ミステリートレイン【3】


”スモークで煙を巻き、火事と見せかけて貨物車にシェリーを追い込む予定”

急いで書いたのか内容はそれだけだった。組織は貨物車で彼女を殺害する予定にしているはず…それを阻止するため、ゼロ君は小型爆弾か何かで電車の連結部分を破壊し電車が止まり次第、風見さんにでも頼んで彼女を保護するつもりというところだろう。

このメモが第三者に見られるようなことがあったら、私とゼロ君の繋がりを疑われかねない…急いでメモを自分のポケットしまったと同時に、背後から口を塞がれ部屋に引きずり込まれた。

「んっ…?!」
見知らぬ部屋に連れ込まれ、一瞬動揺したがすぐに解放され
、後ろを振り向くとそこには沖矢さんの姿があった。この人は普通に声をかけれないのか…。

「すみません、何やらメモ用紙を見て考え込んでおられたようでしたので…まあ、内容までは見えませんでしたけど…」
沖矢さんは片目だけ開けて私を真っすぐみる。

まただ…この全てを見透かすような目…私はこの目が少し苦手である。あのメモを見られるわけにはいかない。

「ああ、メモは大したことは…それより、貨物車に細工してあったのを見つけました。安室さんは貨物車で何かをしようとしているのかもしれません…。あ!それと赤井秀一に変装して紛れ込んでいる人がこの車内にいました…誰がそんなことをしているのかは分かりませんが…」
私は貨物車に何かあることと、先ほど見かけた赤井秀一の偽物の話を伝えた。

「なるほど…では、我々も来るときに向けて準備するとしよう」
そういうと沖矢さんは変装を解いた。

え?なんで赤井秀一に戻ったの?この車内には秀一の変装をしている輩がいるって伝えたのに…まさか、偽物と対決でもするつもりなんじゃ…

「対決はしないぞ。あくまでも何かあった時のための保険だ」
また心読まれた!
「お前は分かりやすいといっているだろう?そんなんで公安がなぜできているのか不思議でならんがな」

貴方が特殊なだけです…普通の人は出来ないからね?そんな超能力みたいなこと!

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