~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第13章 ミステリートレイン【1】
「硝煙の匂いがする。おそらく本当に…とにかく扉を破ろう」
コナン君と真純ちゃんと思い切り扉を引っ張と、チェーンロックが切れてドアがあいた。
「2人はここに。私が確認してくるね」
男の脈をがないことから、亡くなっていることがわかる。
「陽菜さん。その人…」
「うん。コナン君の予想通り、亡くなってるみたい…そしてコナン君も思っているように、これは密室殺人…」
「殺人?これってガチで殺人事件なの?」
園子ちゃんが問いかける。
「ああ、誰かがこの人のこめかみを拳銃で撃ち抜いたんだ。ロックをかけた方法は謎だけど、こめかみの銃口の周りに焦げ跡がない。離れた位置から撃たれた証拠さ。」
さすが女子高生探偵の真純ちゃん、この一瞬でここまで観察できるなんて素晴らしいと感心する。
「真純ちゃんの言う通りだと私も思う。拳銃で自分の頭を打つ場合銃口を頭に密着させからね。それにこのサイレンサーで撃つのは少し難しいとおもうしね…」
更にコナン君は向かい側のソファーを指さしながら続ける。
「それに、これ見てよ。拳銃で撃ったような跡がついているよ」
「たぶん、被害者の手や袖口に発射残差をつけて、自殺に見せるために遺体に拳銃を握らせて、1発余計に撃ったのさ。犯人に発射残差がついたとしても洗えば落ちるし…服も部屋の窓から捨てちゃってるだろうね」
真純ちゃんが推理を披露する。
「まあ、犯人はまだこの列車の中でしょうし、焦らなくても大丈夫」ブーッブーッ。
またメール?”僕はこの事件の謎を解くから陽菜は、灰原についていてほしい。お願い”コナン君を見ると、私にアイコンタクトをしている。
今回の作戦と哀ちゃんが何か関係しているのだろうか…詳しくは分からないけど、さっきから怯えている哀ちゃんを心配しているのも事実だ。コナン君に”了解”と一言送り、ウィンクをした。
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