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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第13章 ミステリートレイン【1】


「あなたはまだ、こちら側には来なくていいわ。可愛いビーナス…」
「?!ビーナス…あなたは一体…」
私の唇に人差し指をあてがい彼はつづける。
「"A secret makes a woman woman."大きくなったわね。また会いましょう…可愛いビーナス」
そう言い残し男は車両の奥に消えていった。
「まさか、あの人は…でもそんなことって…」
あの人は…”ベルお姉ちゃん”なの…?


私が衝撃的な再開をしている頃、コナン君たちはさっきの謎を解き明かしていた。同じ内容のカードが蘭ちゃんたちの部屋にも届き、手紙の指示通り探偵役のコナン君たちを惑わせていたようだった。でも、今回の推理クイズはまだ出題されていないと、車掌さんが言うので皆で8号車の撃たれたお客さんに聞きに行くことになった。

「ごめんんさい。この列車広くて迷って合流するの遅くなっちゃった。って、蘭ちゃんに園子ちゃんに真純ちゃんもいたんだね」
「陽菜さん、今から僕らコナン君たちと一緒にさっきのおじさんの確認に行くんだけど、一緒にどうだ?」
真純ちゃんが声をかけてくれる。
「ぜひ、お供させてください」

「ん?どうした?灰原」
「この列車、妙な気配しない?殺気立ってるていうか」
「そりゃ、おめえクリスティの小説の読みすぎだよ」
コナン君は笑って哀ちゃんを誤魔化が、きっと哀ちゃんが感じ取っているのは組織の気配。私は黙って哀ちゃんの手を握った。


園子ちゃんが自分たちの部屋にいるであろう、おじさんにノックをして説明を求める。
「ちょっとおじさん?出てきて説明してよ…ったく、まさかうちらの部屋で寝てるんじゃ」
そういいながら、ドアノブに手をかけドアをあけようとするが、チェーンロックがかかっていてドアが開かない。
「おじさん、寝てないでチェーンロック外してよ!ちょっとおじさん?」

「どうしたの?園子姉ちゃん」
「ソファーでうたた寝してんのよ。こめかみから血を流してまるで死んでいるみたいにね」
「「「?!」」」
「どうせまた、推理クイズのネタだろうけど」
「園子ちゃんちょっと見せて」
私はコナン君と真純ちゃんと共に部屋の中をのぞく。

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