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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第13章 ミステリートレイン【1】


「”おめでとう。あなたは探偵役に選ばれました。10分後に7号車のB室で事件が発生するので捜査されたし”」
コナン君が手紙の内容を読み上げる。私はコナン君たちと一緒になぞ解きに参加しながら車内を見回ることにした。

「7号車のB…7号車のB…あった!この部屋ですね」
光彦くんが興奮気味でドアを指さし、そのドアをコナン君がノックし開けた瞬間、部屋の中にいた太った男の人が何者かに撃たれた。撃った犯人は素早く逃走し、それを少年探偵団が追いかけ、その後にコナンと哀ちゃんも続く。
「ちょっと皆!!これってミステリーっていうより、鬼ごっこじゃない」
私も部屋を後にし、コナン君たちを追いかけた。

やっと皆に追いついたと思ったら、犯人を見失ってしまったらしい。廊下でたっていると、車掌さんに声をかけられた。
「あの、この列車は初めてですか?」
「はい、初めてです」
「だったら早く部屋に戻った方がいい。室内のスピーカーから、今回の推理クイズが発表されるから」
「え?まだ事件何もおきてないの?」
「ああ、今回はあと1時間後だったかな…」
コナン君の質問に時計を見ながら車掌さんが教えてくれる。

まだ、起きてないってことはさっきのは何だったのだろう。まさか、ほんとに事件が…?
コナン君はさっきの部屋に向けて走り出し、他の皆も追いかける。

「はっ!!!(この気配は…まさか…)」
哀ちゃんが奴らの気配を感じ取り、怯えだす。私は哀ちゃんの視界を遮るように後ろから抱きしめた。
「哀ちゃん、大丈夫…振り向かなくていいよ。必ず守るから」
「陽菜さん…。(温かい…)」
私の腕を哀ちゃんはギュッと握ってくれた。
「よし、私ちょっとおトイレいくから哀ちゃんは先に行ってて。トイレしたらすぐ戻るから」
「……。わかったわ、陽菜さんありがとう」
哀ちゃんを見送り私はさっき部屋から出てきた哀ちゃんが怯える原因を作った男を追う。

「確かこっちに行ったよね…いた!あの…私迷ってしまって。ここ何号車か分かります?」
男に話しかけたが、無言でこちらを見つめるだけである。
「あなたは、何者?なぜ赤井秀一の顔をしているの?」
私が質問を投げかけると、その男は驚いた顔をして私を壁に押さえつけ耳元でささやいた。

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