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~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】

第11章 風邪


「私をからかって遊ぶのやめてよ」
ぷう…と頬を膨らませると、お腹の虫がなった。グウウウウ。

「ぷっ。元気が出てきたみたいでよかった。うどんでも食べるか?」
「食べる…お腹すいたみたい」
「すぐ用意するから、まってろ」
私の頭をポンポンと撫で、ゼロ君は台所へ向かう。うどんが出来るまで大人しく机に座って、ゼロ君を見つめておくことにする。

「なんだよ。そんなに見られると緊張するんだが?」
「ずるい」
「なにが?」
「何してもカッコイイなんてずるい」
ゼロ君は拍子抜けしたような顔をしてからすぐ笑いだした。
「ははっ。なんだそれ…そんなこと言うなら、俺だって何しても可愛い陽菜に毎日困っている所だよ…ほら、できたぞ」
カウンターに美味しそうなうどんが2つ並べられた。


「んーっ♡ゼロ君のご飯はうどんでも美味しい」
「大袈裟だな、ほんと」
久しぶり自宅で2人で食べるご飯はいつもより何倍も美味しかった。

「そういえば、陽菜。コナン君に聞いたんだが明後日のベルツリー急行に乗る予定なのか?」
「うん、なんかパスリングが一つ多くあるから一緒に行かないかって、誘われたの」
ゼロ君に何か言われた時のために、コナン君と口裏を合わせていた。

「危険だから乗るなって止めても行くか?」
「えっ?危険ってどういうこと?」
「組織がらみの仕事がある。奴らの仲間も乗る予定だ…奴らはその電車の中で元組織の仲間である、シェリーと呼ばれていた女性をこの世から消そうとしている。俺はそれを阻止し、殺さずに…できればその女性を公安で保護したいと考えている」

「なるほど…公安で保護となると、ますます私がその電車に乗っていた方がすぐ動けると思うんだけど…」
「分かっている。でも、俺が陽菜を危険な目に合わせたくないんだ」
「ゼロ君…私はこの国の国民のために、力を尽くすと桜に誓ったの。少しでも危険が及ぶことがあるなら、私は皆を守るために動く…それに、私はトリプルフェイス降谷零の妻!!降谷陽菜よ、守られているだけのお姫様じゃないから」

「はぁ…俺としては、守られるお姫様でずっといてほしいところだけど…陽菜くれぐれも危険なことはしないでくれ…頼む」
「んっ…分かった。ゼロ君も危険なことはしないでね」
「ああ」

NEXT…。
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