~SWEET BLACK POLICE~ 【DC:降谷零】
第10章 協力者
「私の秘密はおいといて、秀一は死んだことになってるんだよね?奴らの目を欺ける程の策戦なんて一体誰が考えたの?」
「あぁ、あの探偵事務所の坊やだよ。まさか、こんなに上手くいくとは思わなかったがな」
「やっぱり、コナン君…」
「彼は一体何者なんだろうな。まぁ、粗方検討はついているが…」
「私もきっと貴方と同じことを考えてる。信じられないけど恐らく…」
ピーンポーン。玄関のインターホンが鳴り響く。
「こんな時間に誰?」
「おそらく、噂の坊やだ。もう、大丈夫なのか!坊や」
秀一はそう言って玄関のドアを開ける。ガチャッ。
「うん、おかげさまで。赤井さんも協力してくれたんでしょ?ありがとう」
「気にするな。坊やと俺の仲だからな」
「って、陽菜さん?!なんでここに?てか、赤井さん変装…」
そりゃ、驚くだろう。お礼を言いに来たら私がいて、秀一が変装を解いているのだから。
「坊や、安心していい。彼女は我々の味方だ」
「どういうこと?陽菜さんは何者なの?」
びっくりしている、コナン君をソファーに座らせ、今までの経緯を説明した。
「…と言うわけで、私は公安警察の“ゼロ”に所属する警察官なの」
「なるほど。ちなみに、安室さんとは本当にこの間初めて会って、恋人同士になったの?」
「そうだよ。彼とはあの時が初めて。ほんとあんなイケメンに告白されて、付き合ってるなんて夢みたいだよ」
「あはは。そうなんだ…(陽菜さん、高木刑事達とは違う雰囲気だとは思っていたけど、まさか公安警察だったとは…陽菜さんが安室さんと付き合ったのは謎だが、俺の考えすぎなのか…)」
コナン君は予想通り、頭を悩ませて色々考えているところだろう。真剣な顔を見ているとますます、小学生には見えない。
じーっ。
「ん?どっどうしたの?陽菜さん」
「コナン君ってほんとに小学生?小学生がする顔じゃないとおもうんだよねぇ」
「そっ、そんなことないよ」
焦るコナン君。そんなに焦ると、ますます怪しく見えるよと助言してあげたくなる。
「そんなことより…陽菜さんは、ほんとに僕や赤井さんの味方って思っていいの?」
「もちろん。この桜にかけて誓いましょう」
私は警察手帳を見せる。
「ほんとに公安警察なんだね」
→