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うちの上司は【DC/降谷】R18

第10章 肉球


よだれの跡とかついてないか心配で、手の甲で口元を確認しつつ、立ち上がると、もう片方の手を掴まれた。

「夏目。」
「…っ?」
ベッドに腰掛けたままの降谷さんは私を見上げた。

「明日の仕事は?」
「え…っと普通に朝から本庁に行きます。」
「ならここで寝ていけばいい。」
「はっ!?」

何を言ってるんだこの上司は!
一緒にこのベッドで寝ていけと!?


「何時だと思ってる。あと数時間だ。どうせ本庁に着替えの予備も置いてるんだろう?」
「ま、まぁ。」
「僕もあと一時間ですぐ出なきゃならないからシャワー浴びたらすぐ家を出ていく。」
「え…?」

私1人でこのベッドを使えということか。てっきり一緒なのかと思って1人で焦ってしまった。


今帰ってきてもう仕事に行くと言うの?
一体どんな生活をしているのだろうか。

「別に夏目なら好きにしていい。」
「そういうわけには…。」
「まぁ、帰るも残るもの好きにしろ。ちゃんと休んで明日の仕事に響かないのであれば。」

それは降谷さんもそうじゃないか,と思ったが口には出さなかった。
彼のことだから自分の体の管理はきっと完璧なんだろう。

「…じゃあ。朝ごはん作ってもいいですか?」
「それは構わないが。」
「降谷さんに。」
「僕に?」
「一時間しかないなら少しでも寝てください。起きてご飯食べてからお仕事行きませんか?」
「…。」
「静かにするので、少し寝てください。」
「…料理できるのか?」
「実家は老舗旅館でしたので、料理とかは手伝いで子供の頃から叩き込まれました。」
「それは是非食べたいな。」


降谷さんがそういうので私はにっこり笑った。

「じゃあ、先にシャワーでも浴びて少し寝ててください。勝手に作ります。…お弁当の方がいいですか?」
一時間しかないならゆっくり家で食べることができないのではとそう尋ねたら、降谷さんは首を振った。

「いや、家で食べていくよ。」

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