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うちの上司は【DC/降谷】R18

第10章 肉球


毛布をかけてやると、すこしもぞっと動いたが、僕のベッドに頭を預けたまま気持ちよさそうに寝たままだった。


その横に腰をかけ、そっと髪の毛に手を伸ばした。

ハロに乱されたくしゃくしゃの髪の毛を撫でてやると、まるでハロの時と同じように撫でて欲しい箇所を擦り寄せてきた。

「くくっ。」

犬が嫌いだといいながらも、散歩に連れていき遊んでやる夏目。
ハロの面倒や新しい仕事を頼んだ時、鼻のあたりにくしゃっとシワを寄せる夏目。

「…可愛いなぁ。」

つい言葉に出してしまい僕は自分の口を押さえた。
この僕が…?まさか。


「んんっ…」
撫でるのをやめると夏目は唸り声をあげたので、僕は再び頭を撫でてやった。
気持ちよさそうに寝る夏目の顔をじっと見つめた。

頬についたハロの足跡。
そこをそっと指で撫でたが、泥の跡は消えそうにない。


「こんなところに足跡つけるやついないだろ。」

それでも公安か。
と言ってやりたい。

頬を撫で、ゆっくり僕は上半身をかがめた。

「ーー…めぐみ。」

耳元にそっと唇を落そうとしたが、夏目が何か唸り始めたため、ピタリと止め耳を傾けた。


「く…」
「く?」

「くそ…いぬ……」


僕は口元を押さえ肩を震わせた。
そんな散歩でハロは暴れたのか。


「くそ…じょー…し」

ピク。


僕は上着のポケットからハンカチを取り出すと、しかめっ面で寝言を言う夏目の頬に押し当てグリグリと拭いた。

「…っん!」
「起きろ。」

「んんっ…え…!?」

夏目と目が合い、夏目は起きあがろうとしたが頬を強くグリグリと拭き続けた。

「ふっ!?え!?いたっ!!いたたたたっ!」
「うるさい。どこで寝てるんだお前は。」

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