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うちの上司は【DC/降谷】R18

第8章 ただの勘違い


「僕に恋人は必要じゃない。」
「失礼なことを言ってすみませんでした。」





素直に上司に謝罪をしたが、降谷さんは私のテーブルに手をついたまま、じっと近くで私を見下ろしていて離れようとしない。

「しかし…」

いちいち、パーソナルスペースが狭い人だ。




「少し僕の恋人になってもらう。」
「…嫌です。」
「仕事でだ。馬鹿。こっちだって夏目を本物の恋人にする気なんてない。」


すっと私から離れて呆れたように睨まれた。


「ーー仕事ですか?」
「あぁ。詳しい話は風見から聞いてくれ。潜入は来週の金曜日。」

「ーーせ、潜入っ。」
「初めてだろう。」

ドキドキと急に胸が高鳴り始めた。

「…はい。研修は何度も受けてますが、実践は初めてです。」



「これから夏目には、色々の場面で働いてもらうつもりだ。今回は僕とパートナーとして動いてもらう。探偵安室透の助手として恋人のようにしてもらうことになる。」

…あの胡散臭い笑顔の安室透と行動を共にするのか。

「…安室さんと。」


私が少し嫌がってることがわかったのか、降谷さんは急に優しい笑顔になり、私の顔を覗き込んできた。

「めぐみさんと恋人です。お願いしますね。」
「ひっ。」
「…その顔は当日だすなよ。」

また降谷さんに戻りため息を吐かれた。

そんなコロコロ変えられたら、嫌な顔にだってなる。

「当日はそんなふうにならないでくださいね…。」
「そんな風に?」
「降谷さんになったり安室さんになったり…、どんな顔していいのかわかんなくなっちゃいます。」
「慣れろ。」


後は風見から聞いておけ、と言われ、降谷さんは執務室から出て行った。

部屋を出る直前、こちらをチラリと振り替えり「恋人らしくしろよ。さっきの様子だと少し不安だが…」と捨て台詞のように言っていった。



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