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うちの上司は【DC/降谷】R18

第8章 ただの勘違い


私は後ろに立つ降谷さんをゆっくり振り返った。
そして、誤魔化すようににこっと微笑みかけた。

「あ、降谷さんお疲れ様です。先日頼まれた資料なんですが、今日の夕方ごろにできそうです。パソコンに送ればいいですか?」
「あぁ。頼む。そして話を逸らすな。」
「えぇ?」


ははっと笑いながら私は再びパソコンの方に向き、必死で先程の発言は無かったことにしようとした。

が、そうもいかないようで、降谷さんは一歩私に近づいた。

ビクビクしながら真後ろに立つ降谷さんに全神経を集中させた。

「僕がうるさくて、そのせいで恋人がいないと?」
「あぁ、そのことですか?降谷さんのことじゃないですよー。高橋です高橋。」
後ろを見ることなく適当にタイピングしながら、私はなるべく明るい声で降谷さんのことではないと、主張し続けた。


すっと、私の机のパソコンの右側に褐色の大きな手のひらが乗せられ、ビクッとして私はその手を凝視した。

「なら。」

「ひっ。」

左側の耳元で上司の声が急にして、私はビクッとしてしまった。

「君が僕の恋人になってみるか?」
「〜〜〜〜っ!!
「…めぐみ。」

「…ひゃっ…。」
「……。」

私は左耳を慌てて抑えて思いっきり立ち上がった。

「その程度でそんな様子だと、君もたかが知れてるな。」
「…はっ!?」


なんだと!?私は降谷さんと違ってついこの前まで恋人いたし!


「僕は出来ないんじゃない、作らないだけだ。恋人くらいいくらでもすぐできるさ。」
「…じゃ、じゃあ。」
「なんだ、僕の恋人になりたいのか?」
「嫌です。」
「お前な…。」

「いや、公安なら両立してみせろって降谷さんがおっしゃってたので。」

「…ほー?両立出来ないから恋人がいないと?」
「いえ、なんでもありません。」

そうだ。と言うとめんどくさいことになりそうなので、それ以上は言わなかったけれど、降谷さんはそう捉えたようでただじっと私を見下ろした。


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