第45章 二人の時間
部下だけでなく、私個人が降谷さんの役に立てる。
「…今日はゆっくりしましょー…ね。零…さん。」
目を見て言うことは出来なかったけれど、絞り出すような声で上司の名を呼んだ。
「これは無理そうだな。」
「…え?仕事また行くんですか?」
「いや、激しく抱きたいから。」
「…ひゃっ……!」
私は再び身を固くした。
そしてびっくりして降谷さんから離れようとしたが、ガッチリと手で固定されそれは叶わなかった。
ーー…お尻にっ!
「めぐみのせいだ。名前で呼ぶから。」
私のお尻に固いナニカがあたってる!!
「…名前呼んだだけですよ!」
「反応するだろ。」
ぎゅっと抱きしめながらいう降谷さんの腕の中で、お尻に当たる熱く固いモノがどんどん主張してきて、私はどうしたらいいのかわからなかった。
「…ど、どうしたいいですか…?」
「何もしなくていい。今抱くと止まらなくなるから…。」
「…っ。」
「出来ればもう少しこうしてたいーー…。」
ぎゅーっと私の肩を抱きしめ、私は何もせず降谷さんの胸に頬を寄せた。
服の上からは分からない鍛え上げられた身体。
割れた腹筋に少し大きな胸筋。
筋張った腕に、綺麗な鎖骨。
そう簡単にできる身体じゃない。
日々の努力がないと…。
あれだけの仕事をしてさらに努力を惜しまない降谷さんの腕の中で、私はより一層心臓が高鳴り始めた。
「……やっぱり私はあなたがすごく好きです。」
「…っ。どうした急に。」
「いえ、言いたくなりました。」
抑えきれない思いを伝えると、降谷さんは少し動揺したようで、それすらも可愛いと思ってしまった。
「もう少し…って思ったが、出るか。」
先に出てる、とお風呂からあがっていく降谷さん。
私も後を追うようにお風呂からあがった。